このところの赤福騒動、「食の安全をおびやかす重大事」であることは確かである。
にもかかわらず、不二家や「白い恋人」やミートホープなどのときとは、なにかトーンが違うと感じる。
30年以上にわたって冷凍赤福を解凍販売してきて、とくに健康被害などは出ていないようだからか。
そもそも赤福に期待している人が少ないのか。
それはそれで赤福にとっては悲しい。けど好都合かも。
それにしても、解凍赤福を30年以上売ってきたという実績はすごいと思う。本来の、作りたての赤福の味を知っている人はほとんどいないのではないか。
冷凍赤福の保存技術がたいへん優れていて、解凍ものと生ものの区別がつかなかったのか。300年超の赤福テクノロジーが、安全基準を大幅に上回る赤福を生んでいたということか。
その技術を冷凍睡眠に応用できないか。
いやよくわからないけど。
それはさておき、この調子だと問題点がいろいろ出てきたとしても、じゃあルールに従ってやるようにしますごめんなさい、という以上の話にならず、わりと淡々とすみそうな気がする。
今でもたとえば、基準をクリアした赤福を店頭で無料で配ったりすれば、それで街頭の市民はけっこう納得してくれそうだ。
それどころか、今の食品の安全基準が厳しすぎるんじゃないか、みたいな話になったりするかも。
もちろん、ことがあってからでは遅いのであって、お腹を痛くする人が出ないようにするのが一番大切ではある。
ところで。
赤福はあの甘さが特徴だけれど、それがちょっとつらくもある。
甘さひかえめの「赤福ライト」なんて出たら、ちょっと多めに食べたくなるかもだ。