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安原製作所 業務終了のお知らせ(ネタ元:d:id:DocSeri:20040115#p1さん)

http://www.yasuhara.co.jp/close.html

自分で使いたいカメラを作るために、カメラメーカーを退社したという方が設立した安原製作所

この「世界一小さなカメラメーカー」が作られた出発点は、「このレンズで撮影したいが、取り付けられるカメラがない」という状況だ。具体的には、ライカの「Lマウント」レンズで撮影できるカメラである。しかし、Lマウントのカメラボディは30年以上前に製造中止になっており、中古カメラ市場でも実用になるものは少ない。

そこで、Lマウントのレンズを使えるカメラを、現代のカメラ技術を盛り込みながら作ろうとした。そして完成したのが「一式」なのだった。

(詳しくは、「『一式』製品企画意図」を参照)

「一式」に続いて、コンパクトカメラの「秋月」も製品化された。しかし、設立からの5年間で、銀塩カメラ市場そのものが思いのほか早く縮小してしまい、残念ながら業務を終了することにしたとのこと。

と、安原製作所に思い入れがあるように書いたけれど、自分自身銀塩カメラを最後に使ったのは2年以上前だ。デジカメやDVの普及で、銀塩カメラは家庭での記録媒体としての座を譲り、撮りたい人だけがお金をかけてする「趣味」の領域にシフトしてしまった。

こだわりを持つ人の活動が、ほそぼそとした形でも続けられなくなるのは単純に残念なことだ。