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読了:『殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件』(新潮文庫・「新潮45」編集部編・ISBN:4101239134)

[書影:殺人者はそこにいる]というわけで読み終わった。「まあまあ」という印象だが、2月25日の予告通り感想を記しておこう。

読後の感想

まずは、本当にいろいろな殺人事件があるものだと思う。「殺人という極限状況のさまざまな様相を知りたい」という期待はまず満足。一方、本のタイトルから「隣人が殺人者になる恐怖」みたいなものが強調されているかも、とも思ったが、そういう印象は受けなかった。ただ、約300ページと決して厚くない中に13もの事件が紹介されているせいか、それぞれについてもう少し掘り下げてほしいという印象。また、新潮文庫らしからぬ煽情的なタイトルづけには辟易した。

とはいえ、「人を殺すことになったいろいろな人」の話はやはり興味深い。次の『殺ったのはおまえだ』(ISBN:4101239142)も読んでみようと思う。

と書いてみたが、これは「読む前の期待」と「読んでみての報告」をまとめて記すのがよいね。次回は本を買ったら、読み始める前に「期待」の部分をメモしておいて、読み終わったら「報告」とともに公開する、という手順にしよう。