土木学会が主催のイベント「土木の魅力を語ろう!」に参加してきました。建設中の羽田空港D滑走路の現場見学と、東京カルチャーカルチャーでのトークイベントが合体したものです。
当日移動した経路をGPSからGoogle Earthにプロットするとこんな感じ。
右下の、赤い経路が海に出ているところがD滑走路です。緑のエリアは桟橋式、青のエリアは埋め立て式。D滑走路は桟橋と埋め立てた土地が途中でくっついている、世界でも珍しい方式なのだー!
D滑走路の南西側が桟橋になっているのは、この西にある多摩川の河口部が近く、川の流れに悪影響が出ないようにするためです。
上の画像内、すでにある島の下端に工事事務所があり、そこから桟橋部はこんなふうに見えます。
連絡誘導路をバスで渡り、D滑走路の桟橋部に来ました。階段を下りていくと…。
桟橋部分の足がこんなふうになっているのが見られます。500メートル×1000メートルの面積にぎっしりと立てられた、柱また柱。
D滑走路までの連絡誘導路も桟橋式です。これはD滑走路側から見た様子。クリックすると大きくなります。
滑走路には見学台があります。
見学台から海方向のパノラマ。これもクリックすると大きくなります。画面下の人は全員同じ人で、パノラマ用にカメラを移動していくのに合わせて歩いていたため何回も写り込みました。
桟橋部の構造。
クレーンの向こうでは、飛行機が数分おきにどんどん着陸していきます。
バスに乗って滑走路の先端部へ行きます。
地面は今はこんな土。
重機がたくさんお仕事中。
テトラポットも大活躍。
はるか遠くに、建設中の東京スカイツリーと東京湾臨海大橋が見えました。
- 参考:「自転車で、若洲まで東京湾臨海大橋初詣97km - 日毎に敵と懶惰に戦う」
- http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20100102/1262477151
管制塔が小さく見えまーす。
またバスに乗って戻ってきました。
事務所の近くにひとつだけ、工場ふうの何かが。
その近くにはタンクの群れ。
そんなこんなで見学は終了、お台場の東京カルチャーカルチャーへ移動してトークイベントとなったのでした。
滑走路の桟橋部は「ジャケット」という、高さ35メートル、縦横が63メートル×45メートルの構造物をたくさんつなぎ合わせて作られます。全部で198基あるジャケットは1月28日に最後のひとつを据え付け終えたばかりでした。巨大なジャケットが移動する様子は会場に映された写真で見ることができましたが、これはぜひ実物を見たかったと思いました。
D滑走路は今年10月から使われる予定です。それまでにまた見られるといいなあ。
今回撮影した写真はこちらにまとめてあります。
- Imamura's fotolife - 201002hanedaD(http://f.hatena.ne.jp/Imamura/201002hanedaD/)
当日のイベントレポートも。
- 見学とトークの初コラボイベント大成功!『土木の魅力を語ろう!〜“羽田D 滑走路現場見学”&“土木技術者と語る”』 TOKYO CULTURE CULTURE:@nifty
- http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/d-c76f.html
関連リンク
- 東京国際空港D滑走路建設外工事
- http://www.haneda-d.jp/
- D滑走路建設工事(羽田空港再拡張)_東京空港整備事務所
- http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/index_contents.html
- Robot-ニュース--これが現代の巨大海上建造物だ! 羽田空港「D滑走路」見学会レポート
- http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20091111_328303.html
(2月7日記)