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小惑星探査機「はやぶさ2」は、現在、小惑星リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションの位置に向けて航行中です。
今回の説明会では4月4日から6日にかけて実施した衝突装置(SCI)分離運用について説明を行う予定です。
小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会(19/4/11)ライブ中継(配信) | ファン!ファン!JAXA!
日時
- 2019年4月11日(木)15:30~16:30
登壇者
中継録画
関連リンク
- はやぶさ2特設サイト | ファン!ファン!JAXA!(http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/)
- JAXA Hayabusa2 Project(http://www.hayabusa2.jaxa.jp/)
配付資料
- 小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会(19/4/11)ライブ中継(配信) | ファン!ファン!JAXA!(http://fanfun.jaxa.jp/jaxatv/detail/14224.html)
本日の内容
目次
「はやぶさ2」概要
ミッションの流れ概要
1.プロジェクトの現状と全体スケジュール
2.衝突装置運用結果
衝突装置分離運用の結果
タイムテーブル
ホームポジションから衝突装置分離まで
SCIの動作位置、探査機の退避
誤差は10メートル以下。ほぼ完璧な分離。
SCIは目標点の数十メートル以内に衝突したものと考えられる。(DCAM3の映像からの速報値)
ONC-W1によって撮影されたSCI
TIRによって撮影されたSCI
(動画ではリュウグウの表面へ向かっていくSCIがとらえられている)
4/11の記者説明会資料PDFをプロジェクトwebにも掲載しました。https://t.co/q5M0JViM23
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) April 19, 2019
こちらは、資料p.13で説明されている中間赤外カメラTIRが2秒間隔で撮った分離後のSCI(衝突装置)の動画です。背景には、500m向こうのリュウグウ地表が写っています。 pic.twitter.com/z6b5BjAE46
熱赤外線カメラはSCIとリュウグウの表面を両方とらえることができる。
理想的な角度で分離されたことを示す。
SCI撮像時の位置(起爆・衝突の約40分前)
黄色い四角の枠が分離直後の写真に写っているが、
赤丸の目標点
HP(ホームポジション)への復帰計画
3.分離カメラ(DCAM3)による撮影
アナログ系による画像
アナログ系でもSCI作動から25秒後の様子をとらえていた
分離カメラDCAM3運用の概要
(澤田氏から)
アナログ系は20分間観測したら停止、残りの電池をデジタル系に使ってもらう。
DCAM3のシステム構成
アナログ系/デジタル系の搭載方法
アナログ系送信アンテナはデジタル系光学レンズの視野にかぶらないよう斜めに取り付けている。
図にはケーブルがないが、これらをつなぐケーブルで内部はぎっしり。
分離カメラ運用の結果
DCAM3の電波をはやぶさ2が受けたことがわかるまで心配だったが、無事に通信がとらえられたことが画面に出たときは「おっ、来た」と思わず声が出た。
DCAM3は5時間動作していたが、撮像していたのは3時間ほど。
4.クレーター探索運用(事後)
(久保田氏から)
CRA2の位置
予定通り黄色い円内を観測する。これはCRA1と同じ領域。
クレーター探索運用(事前)(CRA2)の計画
ONC-W1の画像は前回同様、随時公開していく。
5.その他
運用管制室ライブ中継
(吉川氏から)
EGU(Europian Geosciences Union)
岡田はEGUから今朝帰国したばかり。
岡田:ポスターで発表。たくさんの質問をもらい活発な議論ができた。
6.今後の予定
運用の予定/記者説明会等
参考資料
衝突装置運用
衝突装置
分離カメラ
クレーター掘削深さ
衝突実験で見られるイジェクタの放出の様子
衝突装置によるサイエンス
中間赤外カメラ(TIR)
質疑応答
読売新聞とみやま:資料5ページ。最低高度は1.7キロ?
久保田:CRA1と同じシーケンス。12時53分には撮像を終えて上昇。
24ページ右図にピンクに重ねてある領域を撮像。同じ場所を同じ要領で撮影。比較のために同じであることが大事。
とみやま:画像は随時送ってくる?
久保田:ONC-W1はかなり粗いもの。クレーターが写っているかはわからないが期待してほしい。
とみやま:クレーターが生成されたかわかるのはいつごろ?
久保田:画像を下ろすのは当日は難しいかも。休日に入るので確実なものはGW明けになりそう。
とみやま:ONC-W1ではクレーターが明瞭にわかるかはわからない?
久保田:行ってみないとわかりません。
とみやま:デジタルとアナログの解像度は
澤田:アナログは640✕480ピクセル、デジタルは2,000✕2,000ピクセル。
とみやま:
小川:すぐには出てこない。
共同通信すえ:20秒後にイジェクターカーテンの形状が変わっていることからなにかわかるのか
澤田:そういった解析を含めて小川さんはじめとするサイエンスのメンバーで進めている。
小川:イジェクターカーテンが成長していることはわかるが、それ以上はこれからの解析。
すえ:イジェクターカーテンの高さはわかるか
澤田:具体的な数字はこれから。
すえ:装置が爆発する様子はとらえられなかったのか
澤田:今見えているデータからはそれは見えていない。SCIの作動時間は1ミリ秒もない。それを毎秒1コマで撮影しているので、もし写っていたらすごくラッキー。
テレビ朝日まえだ:資料13ページ。
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