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アカシアの木が減ったわけ

今日の「ダーウィンが来た!」のテーマはヒョウの子育て。

その中で出てきた、アカシアの木が減った理由という話が面白かった。

アフリカのセレンゲティ平原というサバンナで、アカシアの大木が次々に立ち枯れている。ヒョウはアカシアの木を狩りや育児に利用するから苦労している。ではなぜいまアカシアの大木が減っているのか。50年以上前のできごとが関係しているという研究があるそうだ。

50年以上前、家畜には伝染病があって家畜の数が少なかった。そのため草がよく繁り、落雷などによる火事でアカシアの木は焼けてしまうことが多かった。

伝染病が終息したのが50年前。家畜が増えてたくさん草を食べるので火事が起きても広がりにくい。アカシアが大きく育つことができる状態になった。この時期に芽を出したアカシアは周囲にアカシアの大木が少ないためよく育った。その後出てきたアカシアの芽は50年前の木がじゃまをして育ちにくい。

アカシアの寿命は約50年。アカシアの大木は一時期にまとめて芽を出したため、今いっせいに枯れてきている。そんな話だった。一つのできごとが何十年もたってから影響してくるというのが面白い。

この説が正しかったとして、今から50年後にアカシアの木がまた一気に減らないようにするにはどうしたらいいか。新しい芽が育つよう、適度に間引いてあげればよさそうだなどとも考えた。

(8月31日記)