本や雑誌は「ヒアリング」のあと「取材」をする、テレビは「取材」のあと「ロケ」をする

テレビ番組の制作と本、特に雑誌の制作は似ているところがあります。

企画のテーマを大まかに決めたら、まず関係の方々に話を聞きます。それをもとに、実際にどの方にどのように登場してもらうかなどの構成を考えます。その上で、実際に番組や誌面に出す素材を取りに行くという流れです。

本の世界だと、調査の段階で人に会うのは「ヒアリング」といいます。ローカルな呼称かもしれませんが、ヒアリングのお願いをするときは先方に「ちゃんとした取材ではなくて、この企画がものになるかどうか調べているところです。だからうかがったお話がそのまま誌面に出るわけではありません」といった説明をします。

ヒアリングの段階で動くのはたいてい編集者一人だけですが、いざ本番となるとカメラマンさんに同行してもらったりします。この本番のことを「取材」と呼んでいます。

(企画によっては、ヒアリングは電話ですませて、対象の方には本番の取材で初めて会うこともあります)

テレビも段取りは同じで、今回はまずディレクターの方とお会いして数時間お話をしてから、約1週間後にカメラがやってきて収録しました。

このときテレビだと、雑誌や書籍でいう「ヒアリング」のことを「取材」と呼び、本番の「取材」のことを「ロケ」と呼ぶのだとわかりました。

やってることはテレビも雑誌も同じなのだけれど、それぞれ呼び方が違うのが面白いと思ったのでした。

本では聞いた話すべてをどこかで使う可能性がある一方、テレビはカメラが回っていない限り放送には使われません。そのこともこういう違いに関係しているのかもしれません。