「続きを読む」記法の使い道

昨日実装された「続きを読む」記法だが、はてなダイアリーで効果的に使える人はあまり多くないような気がしてきた。

Movable Typeなど他のWeblogでは、多くの読者がまずインデックスページを見る。記事全文のページへいきなり誰かがジャンプしてくるには、その記事がどこかからリンクされなければならない。

一方はてなダイアリーでは、キーワードやトラックバック、「おとなり日記」をたどるなどによって、その日のみの日記ページへいきなりジャンプしてくることが多い。

「ネタバレ部分を隠すために『続きを読む』にする」と書いている方もいるが、映画やドラマのタイトルのキーワードからやってきた人には、最初から「続き」のネタバレ部分が見えてしまうことになる。この事情は実はMTでも同じだが、「続き」部分をはからずもすぐに読んでしまう人の割合は、MTで作ったWeblogよりもはてなダイアリーのほうがずっと多いだろう。

「続きを読む」記法は、アンテナやブックマークから「最新の日記」へジャンプしてくる読者に対しては大いに有効だ。また、「この月の日記」をまとめ読みする人にも、ページが長くなりすぎるのを防ぐことができる。

しかし、ある日の日記へ決め打ちでジャンプしてくる読者には、その日の日記に「続きを読む」が使われていることすらわからない。

では「続きを読む」記法は、どういうときに便利だろうか? やはりおとといの屋久旅行記d:id:Imamura:20040908)のような、一日のエントリ全体を一つのネタに使っていて、しかもけっこうな長さになっている場合だろう。しかし、まとまった文章をしっかり書くときに向いているのは、はてなダイアリーではなくMTだ。はてなダイアリーは、短文のエントリをたくさん連ねるのに向くシステムであり、実際そう使っているユーザーが多い。「続きを読む」は読者に余分なクリックを強いるものだから、「続き」部分がある程度長くない限り、むやみに使うべきではないだろう。その点でも、「続きを読む」記法はてなダイアリーよりもMTのほうがより効果的に使えるということになる。

ということで、「続きを読む」記法は便利は便利なのだが、その便利さを享受できるはてなダイアリーのユーザーはあまり多くなさそうな気がするのだった。

小見出し(行頭に「*」を書いてできる見出し)ごとに「続きを読む」をつける機能が、多くのユーザーから要望されている。もし実装されれば、この機能はもっと手軽に使えるようにはなりそうだ。それでも注意するべきは、「続きを読む」記法は「最新の日記」や「この月の日記」を長くしすぎないために使うものだということで、「続きが目に入らないように隠す」目的は、特にはてなダイアリーでは果たしづらい。なかなか難しいものだが、日記やWeblogのシステムそのものが日記の書き方を左右すると再確認できたのはとても面白いと思う(HTMLを手で書いていたころも、ページをどう構成するかによって書き方が変わっていたから、決して目新しい話ではないのかもしれないけれど)。