オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

ドキュメンタリー「麦客(まいか)」が木曜にBSハイビジョンで再放送

【元記事:ドキュメンタリー「麦客(まいか)」が木曜にBSハイビジョンで再放送:d:id:manpukuya:20070408:maika

されますね。

「麦客(まいか)」−中国・激突する鉄と鎌 −

▽そこに富がある!中国・麦刈りの出稼ぎ農民たち

NHK 番組表 - 4月12日(木)BShi 14:00〜16:00

中国で、鎌を一本だけ持って麦を刈りに南下する出稼ぎ人たちのことを「麦客(まいか)」という。そこへ、コンバインを使う麦客(=鉄麦客:てつまいか)が出てきて、麦客と麦農家の関係が変わりつつあるという話。

加えて、それでも中国の農村の経済は都市と比べると格差が大きいという構図が示される。それぞれの立場を重層的に描いていて、なかなか秀逸なドキュメンタリーだった。

以前再放送されたときに書いた記事から。

これまでは、貧しい麦客を麦農家が雇うという関係だったが、コンバインが出てきてから立場が逆になってきた。コンバインを使う麦客は「鉄麦客(てつまいか)」と呼ばれる。鉄麦客は引っぱりだこで、そのぶん強気である。なにしろコンバインは、麦客が半日かかって刈る面積をたった15分で刈ってしまう上に、脱穀まですませてくれる。鉄麦客は麦農家に報酬を高くふっかけ、「この値段でなければやらないよ」と言う。農家にとっては、麦の刈り入れ時を逃すのだけは避けたいことである。交渉は鉄麦客に有利である。

(中略)

鉄麦客の羽振りのよさは、麦客に対してはもちろんのこと、麦農家に比べても際だって見える。それでも本人はまだまだだという。鉄麦客として順調に見えても、中国全体の中では決して裕福ではないのだった。子供によい教育を受けさせたいと、鉄麦客はさらにコンバインを進めていく。

まんぷく::日記 - ハイビジョンスペシャル「麦客(まいか)〜中国・激突する鉄と鎌」

大平原に麦の穂がたなびく映像も美しく、2時間という長さを忘れて見入ってしまった。時間のある方、いや忙しい方もぜひどうぞ。