阿部真大『搾取される若者たち』

【元記事:阿部真大『搾取される若者たち』:d:id:manpukuya:20061026:sakushu

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

搾取される若者たち ―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)

これはこの記事を読んで購入。

若者も最初は、このような仕事を長く続けることはできないことはわかって入ってくる。しかし、職場にあるメカニズムによって、ライダーは知らず知らずのうちにワーカホリックになっていってしまう、ということ。

ライダーの発言を数多く収録して、バイク便ライダーの現状が垣間見える本になっています。当初は趣味性の高いハーレーやビッグスクーターで参入してくる若者が、先輩と働くうちに、どんどん車幅の細い、趣味の世界からすると「ださい」バイクを「かっこいい」と思うように変わっていく過程(本書では、「労働による趣味の更新」と名付けられる)とか。

(中略)

特に印象深かったのは、顧客の大半である一流企業やIT企業に書類をとどけるたびに、ぬくぬくといいとこ(のようにみえるところ)で仕事してる「あいつら」と、ブルーカラーである「俺たち」の圧倒的な差を感じ、しかし路上では「バイク便ライダー」としてすり抜けなどの卓越した運転技術によってタクシーの中にいたりするホワイトカラーよりも優位に立つことができる。「バイク便ライダー」としての自己を演じることで、ライダーとしての誇りを持つようになり、よりライダーに「はまっていく」という構図。

日々日報 - 新書『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! 』

これを読むと、人間は気の持ちようでどんなこともできる、というふうな話につながりそうだ。過剰にカリカリしたり気落ちしたりせず、楽しく暮らしていくコツを得る参考にもなるかもしれない。

今日買ったこれらの本、読んでの感想は書かないような気がする。その代わりなにかの話をするときに、「以前読んだこの本に書いてあったように…」みたいに引き合いに出す使い方をしそうだ。

高木光太郎『証言の心理学』

【元記事:高木光太郎『証言の心理学』:d:id:manpukuya:20061026:shougen

証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う (中公新書)

証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う (中公新書)

これはこの記事を読んで購入。

45人の被験者にクルマの衝突事故の映像7本を見せる。映像は5〜30秒の長さ。その後、いくつか事故の状況について質問をする。そのなかでポイントとなる質問は、クルマの速度に関するもので「クルマはどのくらいの速度で走っていましたか?」と問う。

45人を5グループに分け、5つの微妙にニュアンスの異なる質問文を使う。「クルマが衝突したとき、クルマはどのくらいの速度で走っていましたか?」という質問は別のグループでは「クルマが激突したとき」「クルマがぶつかったとき」「クルマが当たったとき」「クルマが接触したとき」と尋ねる。

まったく同じ映像を見ているにもかかわらず、5群のグループの回答から、クルマの速度の平均値を出すと、質問文が記憶を変容させるさまがはっきり見て取れる。

the other side of my days: 証言の心理学

記憶の捏造というととんでもないこと、自分にはありえないことと思うかもしれないが、実際はそんなことはない…という話を先日聞いたところだったので、個人的にもタイムリーだ。

その聞いた話では、グループで数時間話をする様子をビデオに収めた。数日後、自分がどんな話をしていたかを記憶を頼りに書き出し、ビデオと突き合わせてみた。すると、全員がその場の様子を相当間違って覚えていたことがわかったそうだ。

記憶が頼りないものと知るのは、立体視錯視共感覚幻肢痛のような、脳や知覚の不思議につながる面白さがある。

それに自分の記憶の不確かさがわかれば、言った・言わないの話にもならないし、またそうならないための善後策を取るよう、普段から心がけるようにもなるだろう。

ブルボン小林『ぐっとくる題名』

【元記事:ブルボン小林『ぐっとくる題名』:d:id:manpukuya:20061026:gutto

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

これは著者がブルボン小林なのと、ふだん本のタイトル決めに苦労しているので購入。それに、この日記のタイトルもなんとかしたい(関連記事:「複数アカウント機能の追加について」:d:id:Imamura:20050616:multiaccount)。