オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

H-IIA 9号機+M-V 8号機打ち上げ取材のまとめ

【元記事:H-IIA 9号機+M-V 8号機打ち上げ取材のまとめ:d:id:manpukuya:20060223:p1

1週間近くかけての取材を終えて、感じたことや書いておきたいことをいくつか。

百聞は一見にしかず

[写真:離床するH-IIAロケット9号機]ロケットの打ち上げは、映像で見るのと実際に見るのとでは、全然違うことがわかった。

発射の瞬間の閃光は、直視できないほどまぶしい。そして轟音は、射点から数キロ離れていても腹に響いてきた。よく言うのが、「花火を近くで見るときの腹に響く衝撃を何倍かにした戦車砲の発射の衝撃が、何秒間も続く感じ」というのは確かにそうだろうと思うけれど、しかしこの説明でわかるのは、一度実際に打ち上げを見た人だけのような気がする。

興味のあるみなさんはぜひ一度、ロケットの打ち上げを見に行ってほしい。人が作った物体が、たった数十秒で宇宙まで飛んでいってしまうエネルギーを、ぜひその目で見てほしい。ぐんぐん上がるロケットを見るときの高揚感も含めて、この感覚はネット中継などでは味わえないだろうと感じた。

連続打ち上げの効能

種子島で、H-IIA9号機の打ち上げ成功の記者会見が終わったところで、園田所長に聞いてみた。「今回は順調すぎるほど順調でしたが、それについて逆に不安はありませんでしたか」。すると、こんなような答えが返ってきた。

「確かに、あまり順調すぎると見落としなどが心配になります。ただ今回は、前回の打ち上げから間がありませんから、ついこの間の作業をもう一度行うということになりました。手順を覚えているぶん、不安はあまりありませんでした。1年に2回の打ち上げではこうはいきません」。

よく言われる、打ち上げ回数をもっと増やせば、現場の練度が飛躍的に上がっていくという話を裏付けると思った。

民宿「みゆき」の白猫は金銀妖瞳

ロケットとは関係ない話。

種子島での、宇宙作家クラブの定宿は民宿「みゆき」である。ここでは猫を何匹か飼っており、うち白猫は左右の眼の色が違っている。

この白猫、珍しい眼のため宿泊客の人気はあるものの、親戚の猫と比べると愛想はよくないとのこと。この事実、ふだん自分が考えていることと関係がありそうだと思った。

つまり自分に対して世界がどのように接してくるかは、その人の容姿によって変わってくる。つまり美人にはみなさん気さくに接するが、ちょっとナニな外見の人はそういう経験がないだろう、というような話。これは個人の性格にもよるだろうし、だから何なのか、またどうすればよいのかなどはこれから考えるところ。でもここ数年の、自分にとっての基本テーマの一つである。

太った

帰宅してびっくり。人生最大体重をあっさり更新していた。

しかし考えてみれば旅行中の約1週間、移動は基本的に車やフェリーであり、あとは宿やプレスセンターにいるだけという状態。たぶん一日に数百歩しか歩いていないだろう。

打ち上げに合わせて深夜に出かけるなど生活は不規則になり、旅先の慣れない布団では疲れを十分に取れない。いきおい、疲労を大食でカバーすることになる。種子島でも内之浦でも食事なしの素泊まりであり、食事は自分たちで用意することになる。そして困ったことに、スーパーの刺身パックはとてもおいしい上に、みんなが「これはみんなで食べよう」と考えて余分に買うから、いつも食料は多めだった。

それにしても、1週間もかからず4kgも太ってしまうとは、人間その気になれば案外簡単にロバート・デ・ニーロになれるのかもしれない。ちょっとまじめに、体重を減らすことを考えよう。とりあえずはてなグラフを作ってみた。あと野菜をたくさん摂ろう。

f:id:Imamura:20190806004750p:plain

近づいてくる花粉の王国

【元記事:近づいてくる花粉の王国:d:id:manpukuya:20060223:kafun

種子島や鹿児島では、花粉がもうけっこう飛んでいる印象だった。天気予報でも「非常に多い」が出たりしていた。

そして東京でも、今日はそれなりに花粉が飛んでいたような気がしませんか。ああいやな季節がやってきた。