オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

今日のコメント

  • id:mohri『アクセルと間違えてブレーキを踏んだので急停車し、後続の車が追突、玉突き事故となり……というシナリオを思いつきました。「を」についての考察おもしろかったです。』
  • id:manpukuya『ありがとうございます。なーるほど、間違えてブレーキを踏んでもニュースにはなりえますね。面白いです。』

トラックでコンビニに突っ込むには

【元記事:トラックでコンビニに突っ込むには:d:id:manpukuya:20041006:news

「コンビニにトラックが突っ込んだ」というニュースを見た。店はなかなか派手に壊れてしまっていたが、幸い客が1人、ごく軽いけがをしただけですんだそうだ。

ニュースによると、運転者は「アクセルとブレーキを間違えた」と言っていたという。もちろん「ブレーキを踏もうとして、間違えてアクセルを踏んだ」という意味だろう。

「アクセルとブレーキを間違えた」。これは「ブレーキとアクセルを間違えた」とも書ける。

「アクセルとブレーキを間違えた」=「ブレーキを踏もうとして、間違えてアクセルを踏んだ」。

これは通じる。でも言葉を入れ換えても、

「ブレーキとアクセルを間違えた」=「アクセルを踏もうとして、間違えてブレーキを踏んだ」。

ということにはならない。いやなってもいいけど、それは多分ないと受け取るだろう。

そもそも、アクセルを踏もうとしてブレーキを踏んでしまっても、車は動かないからなかなか事件にはならないし、もちろんニュースもならない。当たり前だけれど、そこが何となく面白い。

クイズか何かで、これをトリックにできないかと思った。「AとBを間違えた」という表現は一般的には「AのつもりがBをした」と受け取れるが、実は「BのつもりがAをした」という意味だったのだ! ドーン! みたいな。

おや。ここで気がついた。

「アクセルとブレーキを間違えた」は、結局どちらを踏んだのかわからない。でも、

「アクセルをブレーキと間違えた」ら、ニュースになりかねないとわかる。さらに、

「ブレーキをアクセルと間違えた」ら、車は止まったままとわかる。ほほー、これは面白い。文章の主体が届く範囲は、「を」が決めているのだ。って、なんだか当たり前なことを書いている気がしてきたが。

[書影:実戦・日本語の作文技術]こういう話を面白いと思った方には、本多勝一の『実戦・日本語の作文技術』(ISBN:4022610530)をおすすめします。

コメント

  • id:mohri『アクセルと間違えてブレーキを踏んだので急停車し、後続の車が追突、玉突き事故となり……というシナリオを思いつきました。「を」についての考察おもしろかったです。』
  • id:manpukuya『ありがとうございます。なーるほど、間違えてブレーキを踏んでもニュースにはなりえますね。面白いです。』

キーワードへのリンクについて新しく知ったこと

【元記事:キーワードへのリンクについて新しく知ったこと:d:id:manpukuya:20041006:kw

「1ページ中に自動リンクされるキーワード数には限度を設けておりますので、1ヶ月分表示の際などには、途中の日付の日記からはすべてのキーワードがリンクされない場合があります」(d:id:hatenadiary:20041004#c)。

これは初耳。だと思う。「キーワードにリンクしないことがある」という話をときどき聞くが、これが原因のこともあるかもしれない。メモメモ。