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税務署へ行かない確定申告

今年の確定申告が終わった。終わったはず。書類そのものは例年通り会計ソフトと、いつもの「国税庁 確定申告書等作成コーナー」で作った。

今年からは、作成したデータをそのまま送信すれば確定申告が終わってしまう。e-Taxの力である。税務署へ出向いて書類を提出しなくてもいいのは便利だけれど、書類を見せて「はい、いいですよ」と言われないのはちょっと不安だ。

とはいえ来年からは、書類での提出だと青色申告特別控除の控除額(収入のうち、税額の計算に使わないぶん)が10万円少なくなってしまう。節税のためには電子申告に早めに慣れておくのがよい。

e-Taxは使った人の感想が「使いにくい」「ひどいシステムだ」「税金でこんなものを作るとは」「もうやりたくない」などでひどい言われようである。しかし国税庁の「確定申告書等作成コーナー」はそんなことはなく以前から使いやすい。全角で入れるところを半角で入れてもフォーカスを移動すれば全角に自動変換されるなど、使う人にとって便利な工夫がされている。コンピュータのシステムは本来そういうふうに作るべきだし、これならエラーを読まない人によって問い合わせ窓口が爆発することもない。「数字は全角で入力してください」「ふりがなはカタカナで入力してください」みたいなエラーを出すシステムを何も考えず作ってしまう人はこれを見て考え直してほしい。

e-Taxはユーザー登録のときまさに「ふりがなはカタカナで!」のエラーが出て先行きが思いやられたが、そのあとはいつもの「作成コーナー」から書類を作り、最後に送信するだけだった。ちょっと拍子抜け。

e-Taxマイナンバーカードとカードリーダーを使う方式だと、ブラウザがMicrosoft EdgeInternet ExplorerMacSierra以降)ならSafariに限定され、アドオンのインストールまで必要になる。

Microsoft Edge用アドオンはMicrosoft Storeからインストールする
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IDとパスワードの方式だとそこまで厳しくはなく、Chromeからでも申告できた。IDとパスワードでの申告は経過措置だそうだが、マイナンバーカード方式のみになる前にe-Taxのシステムを使いやすくしておいてほしい。

過去の確定申告

関連リンク

マイナンバーカードの取得や、会計ソフトからの電子申告(「やよいの青色申告」を使用)、国税庁が提供する「e-Taxソフト」からの電子申告の方法などが解説されている。「e-Taxソフト」が特にわかりにくくてつらそうという印象。

翌年の確定申告