はやぶさ2は現在、明日朝のタッチダウンに向けて小惑星リュウグウに降下中である。初号機がイトカワにタッチダウンしたのは2005年。後継機のタッチダウンに14年もかかってしまったのは、はやぶさ2の計画がまったく順調でなかったからだ。技術的な問題があったわけではない。小惑星からのサンプル採取で世界をリードしたはずなのに予算の獲得が進まず、実に紆余曲折があった。
たとえば2006年のこの記事。
- 「はやぶさ2」に向けて、納税者の後押しが求められている - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/20061201/hayabusa)
- 参照している記事:「はやぶさ」の近況と「はやぶさ2」にむけて - はやぶさプロジェクトサイト(http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/j/index_48.html)
初号機の地球帰還で世間は大いに盛り上がったが、その後も十全な予算がつくまではハラハラだった。2011年12月の記事。
- 「はやぶさ2は今-はやぶさ2予算圧縮による計画実質中止について緊急トーク」内スライド書き起こし - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/2011/12/12/230530)
「個人的にはこのトークタイトルは行き過ぎで、現段階では『はやぶさ2計画実質中止の危機』がより正確と思います」なんだけど、あそこまで世論の後押しがついてもスムーズにはいかなかったのがなんとも。
Ustreamでのトーク中継はほかにもあった。こちらも2011年12月。このときは現場でテキスト中継をした。
- ロフトから生放送「はやぶさ2中止の危機、予算内示前最後の解説」 - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/20111223/hayabusa2)
- 「はやぶさ2中止の危機、予算内示前最後の解説」を視聴する宇宙クラスタ #hayabusa2 - Togetter(https://togetter.com/li/231109)
そんなこんなの苦労の末に宇宙へ行ったはやぶさ2が、いよいよメインミッションの本番に臨む。ついにここまで来たなーと感慨がある。種子島まで打ち上げも見に行ったしね。
- はやぶさ2、最高の打ち上げ - ただいま村(http://ima.hatenablog.jp/entry/20141203/hayabusa2launch)
初号機のタッチダウンでは松浦晋也さんのブログの「はやぶさリンク」カテゴリが情報源として充実していた。当時に比べると今回はネットで得られる情報が格段に多い。
Hayabusa2 - 3D Trajectory Viewer
@lizard_isanaさんが作った、はやぶさ2の状態を3Dで表示してくれるページ。
新作です。はやぶさ2のリュウグウ近傍での動きを3Dで可視化します。マウスでグリグリ動かせます。 cf. Hayabusa2 3D Trajectory Viewer https://t.co/6Yko5gzcX6 位置はテレメトリではなく事前発表に基づく予測です。タッチダウンの瞬間を再現できるほどの精度はありません。あくまで参考程度に。 pic.twitter.com/cWn2BKMo2j
— isana (@lizard_isana) October 23, 2018