それで結局ナガミヒナゲシはどのくらい危ないの?

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ネットで「ナガミヒナゲシがはびこりつつあって危ない」みたいな話になっていたが確実なことがわからない。いろいろ調べてみた。

↑には「日本全国に広く分布」とある。

ナガミヒナゲシは周囲の植物の成長を阻害する「アレロパシー活性」が強いそうだ。また駆除に際しては種を飛び散らせないようにする、かぶれに注意とのこと。

ナガミヒナゲシの雑草化リスクを、アレロパシー活性を評価項目に含む改良FAO方式(同24集)で評価すると、特定外来生物に指定されている植物に匹敵するか、むしろこれらを上回る高いリスク点数が得られました。

ナガミヒナゲシはアレロパシー活性が強く、雑草化リスクが大きいので、広がらないようにする必要があります:(農業環境技術研究所)

取り除く際にも注意が必要です。

種が小さなナガミヒナゲシは、慎重に作業を行わなければ、取り除く際に種をまき散らして、逆に分布を広げてしまうことになるからです。

このため、本来は種ができる前に取り除くのが好ましいということですが、種をつけてしまった場合は、種をまき散らさないように、花がついている部分をまずは袋に入れて、その後で根を取ることがコツだということです。

そして、最後に、ナガミヒナゲシを取り除く際に、じかに手で根を引っこ抜くと手がかぶれることもあるそうなので、作業用手袋をつけることも忘れないようにしてください。

News Up 驚異の繁殖で拡大 ナガミヒナゲシとは | NHKニュース

では外来種としてどのくらい危ないのか。「環境省では、日本の生態系等に被害を及ぼす又は及ぼすおそれのある外来種について、規制や防除、理解促進等に取り組んでいます」ということで、環境省のサイトに特定外来生物などの情報が載っている。

特定外来生物…「特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法」(https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html
動物151種類、植物16種類の合計167種類(2018年1月15日と4月1日に計16種類が追加指定)
生態系被害防止外来種…「生態系被害防止外来種リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法」(https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html
動物229種類、植物200種類の合計429種類

「生態系被害防止外来種」は「要注意外来生物」から置き換わったもの。

生態系被害防止外来種リストの作成・公表に伴い、平成27年3月26日に廃止しておりますので、現在は、当該リスト(引用者註:要注意外来生物リスト)は用いておりません。

要注意外来生物リスト | 日本の外来種対策 | 外来生物法

ナガミヒナゲシ特定外来生物と生態系被害防止外来種のいずれにも含まれていない。

環境省のサイト内で「ナガミヒナゲシ」を検索したところ、下のリストに見つかった。

このリストに含まれている生物は動物633種類、植物1,606種類の合計2,239種類。特定外来生物要注意外来生物も含むこのリストに、ナガミヒナゲシはようやく出てくる。ナガミヒナゲシを放っておいてよいわけではないが、ほかにもっと危険な生物がたくさんあるのだな。

関連リンク:ナガミヒナゲシについての読み物

(2018年3月31日記)