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デルタ型3Dプリンタの造形テーブルに対する平面の調整について

mixiRepRapコミュニティに書いた内容に追記の上で転記しておきます。デルタ3Dプリンタの参考に。

ベッドの平面の調整について。

エンドストップスイッチの微調整には、スイッチを押すネジ(上下するキャリッジ側の上端についている)を回してネジ頭を上下に移動させると楽ちんです。

(下の画像でマイクロスイッチを下から押すことになるネジのこと)
f:id:Imamura:20150227150322:plain

ほかにMarlinやRepetier-FirmwareではM666コマンドを利用できるほか、Repetier-FirmwareではRepetier-HostからGUIでの調整もできるそうです。

M666コマンドは「M666 L」で調整できる値の一覧が出ます。

Current Delta geometry values:

X (Endstop Adj): 0.00

Y (Endstop Adj): 0.00

Z (Endstop Adj): 0.00

P (Z-Probe Offset): X0.00 Y20.50 Z-2.20

A (Tower A Position Correction): 0.00

B (Tower B Position Correction): 0.00

C (Tower C Position Correction): 0.00

I (Tower A Radius Correction): 0.00

J (Tower B Radius Correction): 0.00

K (Tower C Radius Correction): 0.00

R (Delta Radius): 99.40

D (Diagonal Rod Length): 189.50

H (Z-Height): 204.40

Z-Height(ホームポジションからノズルを0の高さに下ろすときの移動量)はいま204.40に設定されています。これを204.5にするには以下のように入力します。

M666 H204.5

ノズルが下がりすぎるときは値を小さくし、ノズルが高すぎるときは値を大きくします。

設定した値は本体の電源を切ると消えます。M500〜M502コマンドでEEPROMへの書き込みや読み出しを行います。

  • M500: 設定値をEEPROMへ書き込む(次回起動時にこのときの値が読み込まれる)
  • M501: 設定値をEEPROMから読み出す
  • M502: M666での設定値を破棄し、ファームウェアでの設定値に戻す
RepRapの公式サイトにあるM666コマンドの説明
http://reprap.org/wiki/G-code#M666:_Set_delta_endstop_adjustment

(いま「M665: Set delta configuration」というコマンドも見つけた…これも便利そう)

ところでロッドの端にプッシュロッドを使っていてガタがあるなら、平行な2本のロッドどうしをバネなどで結んであげるとよいそうです。

またロッドの端をマグネット式にするとガタが減って、エフェクターの取り外しも楽になるでしょう。

[mixi] [2]デルタ・ロボですがナニか?

(2018年3月7日記)