オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

LUMIX DMC-GF7を買う

f:id:Imamura:20160111160349j:plain

LUMIX DMC-GX1を買ったのは2012年の7月。

これは何度か落下させてしまい、一度修理している。

この記事の最後に「GF6の後継機種に電子水準器がついたら悩ましくなるかも」なんて書いていた。気がつくと上の記事の8か月後、今から1年前に後継の「GF7」が出ていた。

GF7には電子水準器が追加されていて悪くない。GX1で電子水準器を使うようになったら便利すぎて、もうこれがないと不安な体質になってしまった。しかしボディのみの販売はなく、ダブルズームレンズキットしかない。標準レンズはすでに持っているレンズとだぶってしまう。価格はいまAmazonで5万円くらい。

そして先日、GX1をまたしても落下させてしまった。今度は液晶のバックライトがほとんどつかなくなってしまった。右手側のグリップを強く握るとバックライトがつくこともある。しかし加減が難しく、バックライトがつかないとノーファインダーで撮影することになりつらい。修理するとなればまた1万円コースだろう。どうしようか。

オークションサイトを見てみたら、GX1のボディはわりとちょくちょく出品されているようだ。1万円を超えることはない。修理してもらうよりは安い。これにしようかな。

ふと思い立ってGF7をオークションで検索してみたら、ボディのみの新品がいくつも見つかった。へえー。どうやら市価より安く手に入れて、ボディとレンズ類を別々に出品しているらしい。セットのままではいくら新品でもかなり安くしないと落札されないだろうが、別々にすればむやみに安くしなくても落札されるとふんでいるようだ。それらの合計が買い値より高くなれば出品者に儲けがある。

GF7をGX1と比較してのアドバンテージはいろいろある。自分にとってメリットとなるのは画像処理エンジンが新しくなっていること、背面液晶の画素数が上がっていることなど。中古のGX1より1万5千円くらい高くなるが、新品でこの値段なら悪くない。ボディのみだからレンズがだぶらないのもよい。

レンズなしの出品の中には、充電器や充電池も省略されているものもある。よくよく注意しながらボディと充電器類のセットに入札した。GF7の出品はオークションではあるが、開始価格が即決価格になっているものが多かった。入札すればその価格で落札できる。オークションのじりじり感がないのは助かった。

届いたGF7でさっそく撮影。といっても作例になるような写真ではありませんが。

f:id:Imamura:20160111165313j:plain

本体の電源を入れてからレンズキャップを外すと、液晶にはまず真っ白な画像が表示されてから露出が調整される。GF7は液晶が真っ白になっている時間がすごく短い。内部処理が高速化していることがよくわかる。

シャッターは小型化のためにLUMIX GM1/GM5と同様の方式になっていて、これはシャッターを切るときの「カシャッ」という感触がほとんどない。コンパクトデジカメみたい。

一般的なシャッターは先幕と後幕で構成されていますが、GM1は電子先幕シャッターを併用することで後幕のみの構成とし、後幕を直接モーターで駆動させる方式にすることで、それまでシャッターの周辺にあったチャージ機構を省き、シャッターの小型化・薄型化を実現しています。

メーカー直撃インタビュー:伊達淳一のもっともっと知りたい!!:LUMIX GM5でパナソニックが推し進めた超小型システム - デジカメ Watch

GX1では手に返ってくる「カシャッ」の感触が好きだったが、ないならないでまあ仕方がない。静かな場所での撮影でも周囲に迷惑にならないとか前向きに考えよう。

(ちなみにGF7には「サイレントモード」というのがあって、電子シャッターだけを使いほぼ無音で撮影することもできる)

GF7のバッテリは小型なぶん容量が少なくて、GX1の1010mAhに対して680mAh。これはちょっと頼りない。GX1では予備のバッテリを持ち歩く必要は感じなかったが、GF7ではバッテリをもう一つ調達するほうがいいかも。

無線LANiPhoneに写真を転送できるのは便利。出先で撮った決定的瞬間を、パソコンを介さず少しの手間でiPhoneから公開できる。Eye-fiやFlashAirのような無線LANつきSDカードもあるにはあるし、ずっとiPad専用だったアップルの「カメラコネクションキット」(今は「Lightning−SDカードカメラリーダー」)が最近iPhoneでも使えるようになったから、デジカメの写真を出先でiPhoneへ転送するにあたって無線LAN機能は必須ではない。でもデジカメに無線LAN機能があれば、余計な出費や荷物がいらない。これはやっぱりヨイ。便利と書いたが「心強い」というのがより正確だ。

このへんから細かい話です

GF7を選んでちょっと失敗したなと思うのが、物理的なファンクションボタン(Fnボタン)が本体に1つしかないこと。ふだん使っている単焦点レンズ「H-H020」で多用する2つの機能、「EXテレコン」と「AE/AFロック」をGX1ではどちらも物理ボタンから呼び出していて、素早くオン/オフできて便利だった。

特によく使う「EXテレコン」は、「Fn1」に割り当てておくと2回押せば写真のEXテレコンがオンになり、撮影後にまた2回押すとオフになる。同じボタンを2回押すだけで機能がトグルになるのが簡単でよかった。

ズームレンズを使っていれば「EXテレコン」はあまり使わずすむだろう。「AE/AFロック」機能の多用も、動画撮影時にピントが外れやすい「H-H020」に特有の事情ではある。でもこのレンズを常用する限り、この2つの機能はちょくちょく使うことになる。

GF7には物理的なFnボタンが「Fn1」の1つしかない上、「AE/AFロック」のFnボタンへの割り当ては「Fn1」に対してしかできない。

各部名称|DMC-GF7|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

となると必然的に、「Fn1」ボタンをAE/AFロックとして使うことになる。「EXテレコン」は液晶のサイドメニューから呼び出す画面上のFnボタンや、撮影時にごみ箱ボタンを押して呼び出せる「Q.MENU」に設定することになる。しかしここからだと機能のオンオフに際して指をあっちこっち動かさなくてはならずエレガントでない。

GF7の物理ボタンといえばほかに、おまかせ撮影の「iA」(インテリジェントオート)ボタンがある。数少ない物理ボタンの1つを単機能にしておくのはもったいない。iAボタンにほかの機能を割り当てることができるようになったらいいなあ。

そしてGF7を買ってから気づいたのですが、LUMIX DMC-GM5は物理的なFnボタンが2つあるのですね。

各部名称|DMC-GM5|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

こっちにすればよかったかなあ。でももう買ってしまったのでGF7をがんばって使っていこう。

GX1を買って3年あまりの間に撮影した写真や動画は約13,500枚だった。

(3月16日記)