本棚計画完了〜みんな本棚を作ろうよ

去年の夏ごろから、本棚を自作しようといろいろやってきた。時間を見つけて少しずつ。

まず、パソコン机の上の空間を本棚にする計画を立てた。SPF材をカットしてもらい、こちらは塗装せずに仕上げた。

パソコン机の上に本棚を置くための棚を作った(9月15日)
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ベニヤを白く塗った背板を取りつけてまず下段が完成(10月16日)
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ここで簡単な棚を作って工具などに慣れる(11月18日)
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机の上の本棚の枠がひとつできたところ。左右にもう一つずつ置く計画(11月19日)
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ベニヤの背板をつけてまずひとつ完成(11月24日)
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壁のすみに収まらないとわかって削っているところ(11月28日)
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3つ作った本棚を棚の上に並べて、パソコン机の上はこれで完成(12月19日)
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この本棚を作っている最中、廊下に置く本棚も作ろうと考えるようになった。近所のホームセンターで、いわゆるサブロク(1820×910ミリ)のパイン集成材(厚さ18ミリ)がセールだったので、それをカットしてもらった。こちらは廊下の内装や隣の本棚の色に合わせて塗装する。

この「隣の本棚」は1年前に廊下の天井の高さに合わせてちょっと工作したもの。

そこから1年で自分で本棚を作るようになるとは、当時は考えもしなかった。

とりあえず組み上がった廊下用の本棚(12月31日)
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せっかく塗るのでねじ穴をきれいにふさぐ(1月6日)
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板の表面はきれいなようでも最初の塗装では無残なざらざら具合(1月7日)
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やすりがけしてつるつるに(1月7日)
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2回目の塗装後またやすりがけ(1月8日)
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塗装とやすりがけを何度かくり返し、背板を取り付けて完成(今日)
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天井までぴったりと収まって気持ちよい(今日)
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本棚の下端には「ハカマ」も作り、背側は壁の垂木をよけるよう切り欠きをつけた(今日)
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いやー大変だった。しかし達成感は大きい。得るものもまた多かった。それは手先の技術だけでなく、もっと内面的なものも含まれる。

本棚は板を四角に組み付ければ作れる。構造はきわめて単純で、家具のDIYとしては簡単な方だろう。

しかし頭で考えたことを実際にやろうとすると、なかなか思い通りにはいかない。ここは板をまっすぐに切ればよいと思いついても、実際にまっすぐ切るのが案外難しかったりする。専用の工具があればまっすぐ切れるとしても、1カットのためになんでもホイホイ買うわけにもいかない。

ひとつひとつの手順について、自分の技術や工具で可能なことでなければ本棚は完成しない。設計や製造では当たり前のことだし、そういう話も取材で何度も聞いてきたが、自分で手を動かすようになって初めて腑に落ちたように思う。「こう作る」の通りにきっちり作れる、場合によっては同じものをたくさん作れることそのものがプロとしての技術やノウハウなのだな。

また、設計上の要求をどう満たすかを考えるのはパズルのようで楽しい。本棚作りは仕事ではないので自分のペースでできたのも大きいだろう。思いついた手順が一番よい方法かどうかは自分で判断しなくてはならないから、手順を頭の中でなるべく精密にシミュレートする。そうすると問題点が見つかったり、もっとよさそうな方法を思いついたりする。いいアイデアが出てくるには数日かかることが多く、ホームセンターや100円ショップで以前見たものが突然役に立つものに見えてきたりする。これは大げさにいえば世界の見え方が変わるということで、そういう新鮮な感覚は心地よい。

本棚を自分でどう作るかを考えていると、なぜそこをそう作るのかに思考が及んでいく。そして身の回りのものに目を向けると、それらがきちんと機能するのはたくさんの人が「なぜそう作るか」を考えた結果であると改めて気づく。身の回りのものは誰かがそうしたからそうなっている。空気のように当たり前に使えるのは、空気のように使えるよう工夫して作られているからで、それは実はかなりすごいことだ。

今回本棚を作ってみて、技術的なノウハウはいろいろ得られた。しかしそれを単に人に教えるだけでは、上のような感覚は伝えられない。

皆さんも自分で本棚を作ってみると、世界の見え方が変わって楽しいですよ。本も片付いて一石二鳥。

追記

木材のカットが楽できれいにできる工具「ソーガイド」を買った。