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H-IIBロケット3号機/こうのとり3号機打ち上げ

午前5時半ごろ西之表市の宿を出発。途中一般観望席がある長谷公園に寄りました。

長谷公園の駐車場。タイムスタンプを見ると5時57分で、早朝かつ打ち上げまで5時間あるのにもう半分くらい埋まっています。

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公園の最前列はテントがいくつも。

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竹崎観望所に着いたのは6時15分。薄曇りで太陽を見るとまぶしく感じるくらいの明るさです。

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プレスルームには気象室からの放送が何度も入りました。雷雲の情報が伝えられ、一時は種子島中部の東岸にある増田宇宙通信所(http://www.jaxa.jp/about/centers/mtcs/index_j.html)の職員に安全な場所への待避が指示されました。

竹崎観望所からロケットの方向を見るとこんな雰囲気です。「-01:22:32」の「32」の上の出っぱりがロケットなのですが、このサイズだとほとんどわからない遠さ。これで約3.5キロ離れています。

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倍率7倍の双眼鏡をデジカメ(35ミリ換算で84ミリ×2=168ミリ)で覗いて撮るとここまで大きくなります。

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でも今回の打ち上げは写真撮影はせず、肉眼と双眼鏡でじっくり見ようと思っていました。打ち上げ直前にデジカメで動画を撮り始めて、そのまま放っておく撮り方です。

打ち上げまで1時間を切りました。このとき初めて放送で「エックスマイナス60分」と入りました。

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X-60分以降、外へ出るときはヘルメット着用が義務づけられます。ヘルメットは2種類あって、オレンジのほうがひさしが短く、一眼レフを構える人には都合がよいのだとか。

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このあたりから竹崎観望所は雨がぱらついてきました。一方雷情報は悪化することはなく、打ち上げ10分前の天候判断は「GO」となりました。

外に出て屋上の報道席に向かいますが、雨はどんどんひどくなります。ここからは2つのデジカメで撮影した動画でご覧ください。

上の動画の19秒のところで下の動画の再生を始めると、打ち上げのタイミングが同じになって疑似マルチカメラになります。

動画を見るとわかるように、H-IIBロケットは10秒ほどですぐ雲の中に入ってしまいました。残念無念。

離床から13秒後くらいに、ロケットの轟音がここまで届き始めたのがわかります。周囲のすべての音をかき消してしまい、それまで録音されていた雨やカウントダウンの音声はまったく聞こえなくなってしまいます。

柴田さんのリモートカメラは迫力の映像をとらえていました。1分15秒くらいに離床を始めます。ロケットの近くで撮影すると、噴射煙がのっぺりせず立体的に広がっていきます。

現場にいて印象に残ったのは音ではなく振動でした。ロケットの炎は超音速で噴き出して周囲の空気を直接ふるわせます。その振動が、差している傘に届いたのでした。

傘を握る手に、ぶるぶると振動が伝わってきます。これは現場にいないとわからない迫力でした。

下は打ち上げ3分後の射点の様子。雨は強く降り続いています。噴射煙は流れていきました。

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プレスルームに戻ると、JAXAのネット中継を流しているモニターの前に人が集まっていました。こうのとりは打ち上げ後14分52秒に切り離されます。「HTV分離」のアナウンスが入ると長い拍手が出ました。

打ち上げ後の13時からは記者会見。竹崎観望所の4階に会見室があります。

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古川元久大臣は今後の具体的な計画を聞かれても「これから検討していきたい」が多い印象でちと残念。

プレスルームへ戻ると、打ち上げまでのカウントダウンを表示していたクロックは消えていました。打ち上げ後1時間まで表示しているそうです。

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プレスルームのゴミの様子。皆さんお疲れさまでした。

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我々取材班も河内温泉センターで汗を流してから宿に戻りました。

こうのとり3号機はこのあと軌道を少しずつ上げながら国際宇宙ステーションに近づいていき、7月27日のオリンピックの開会式前くらいにドッキングする予定です。

(7月22日記)