オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

竹書房のはやぶさマンガ

ぐおおー

f:id:Imamura:20110118120329j:plain

どーん

f:id:Imamura:20110119132256j:plain

竹書房から、はやぶさをテーマにしたコンビニ向けマンガ『帰還せよ!! 探査機はやぶさに懸けた男達』が出ている。ミニストップやサンクスで買えるらしい。ミニストップで見つけて買ってみた。

Amazonにもあった。

全6章を5人のマンガ家が分担して描いている。原作は黒柳一郎、中大輔。マンガはブロン園田、久掘一也、田中顕、波多野秀行、山田せいこ。

こんな構成で、はやぶさが打ち上げられて小惑星イトカワタッチダウンし、苦難の末に地球へ帰還するまでが描かれている。

巻末には、事実をもとにしたフィクションであること、「ドラマ作りの構成上、実在の人物、出来事とは異なる部分も含まれております」と書かれている。マンガ的表現の中に、川口先生や的川先生はこういう物言いはしないでしょうというところは確かにある。

間違いもちょこちょこあって、たとえば1955年ペンシルロケット発射実験のシーンにパソコンが描かれていたり(昭和30年にパソコンはありません)、はやぶさが打ち上げられるM-Vロケットに「M-V-8」と書かれていたり(正しくは「M-V-5」)、H-IIAロケットの打ち上げ失敗についてふれている場面の絵がM-Vロケットだったりする。

しかしこれらはささいなことでもあり、はやぶさというプロジェクトを理解する妨げにはならない。主要な登場人物として川口淳一郎プロマネイオンエンジン担当の國中均先生、広報担当の的川泰宣先生が出てくるほかに、サンプラーホーン担当の矢野創先生、カプセル担当の山田哲哉先生、運用担当の西山和孝先生など、周辺ではやぶさを支えた人々も実名で出てくる。はやぶさプロジェクトの成果だけを強調しすぎることもなく、ミネルバの放出失敗もしっかり書かれているのがいい。

コラムでは日本初の人工衛星おおすみ」に始まって、ハレー彗星探査、はやぶさフィーバー、イカロスやあかつきなどにも言及されている。

コンパクトにまとまっていて、ニュースではやぶさのことを知った人が初めて読むにはいい感じなんじゃないだろうか。

はやぶさ関連本やグッズ

はやぶさ関連の本はたくさん出ていて、川口先生や的川先生が書いたものはたとえばこれ。

小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)

小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書)

プラモデルやぬいぐるみも。

青島文化教材社 1/32 スペースクラフトシリーズ No.1 小惑星探査機 はやぶさ プラモデル

青島文化教材社 1/32 スペースクラフトシリーズ No.1 小惑星探査機 はやぶさ プラモデル

はやぶさ君 ぬいぐるみ

はやぶさ君 ぬいぐるみ