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電子書籍ならではの使い方:むささびの視線:ITmedia オルタナティブ・ブログ

電子書籍の会社を立ち上げた人の実感。とても参考になります。

「出版社なりを発端とした話は、遅々としてなかなか進まないことが多い。どうしても既存の紙の出版物をベースに電子書籍を考えてしまうので、電子化がプラスアルファの手間やコストと見なされやすく、そのぶんの回収が可能かどうかの検証に時間がかかる」「企業なりが新しいマーケティングツールや顧客との接点となるチャネルだと捉えてくれると、電子書籍がらみの案件も意外と素早く進む。マーケティング活動の中では、好むと好まざるとに関わらず、かなりの種類、量の紙の印刷物を作っている。それを電子に置き換えるとメリットがあると判断してくれることが多いのだ」。ソーシャルな使い方の話、電子書籍中の語句のウェブ検索、厚さ薄さを気にしなくてもよいことなど。

「頭を柔軟にして既存の紙の印刷物という呪縛から解放されれば、さまざまなアイデアが生まれてくる」。

ただ一点、「全文検索できる電子書籍に索引はいらない」というのはちょっと違うかなーと思う。索引は、その言葉が出てくるページがわかるというだけの単純なものではない。その語句について最重要なページを、ピンポイントで示すリンクと考えながら作っているからだ。頻出する語句の簡潔な説明を知りたいとき、全文検索で最初に出てくる言葉が必ず目的の場所とは限らない。「あの説明はどこだったかなー」なんて時に、その言葉で引いたということはこのページを見たいのでしょう、とうまく示せるのがよい索引だ。だから自分が作る索引は、基本的にひとつの語句からひとつのページしか示さない。重要なページへはいろいろな語句で行けるようにするし、場合によっては本文中に登場しない語句で索引の項目を作ることもある。

単純な全文検索ではなく、検索エンジン的に頭の良い検索ができるようになった時、本当に索引いらずになるのだと思う。(先頭から全文検索する用に、電子書籍では索引を冒頭に置くとじんわり便利かもしれない)