今年もうすぐ打ち上げられる金星探査機「あかつき」に、一般の人々のメッセージを載せたパネルをつけますよというキャンペーンがあった。そこに初音ミクのファンが大挙押しかけ、JAXAとも話をつけて、いくつかのパネルが初音ミク専用になったのだった。
- 金星にメッセージを送ろうキャンペーンは1月10日〆切 - Imamuraの日記
- http://d.hatena.ne.jp/Imamura/20100108/akatsuki
- 金星探査機「あかつき」に初音ミク絵を搭載する署名プロジェクト - 応援ページ
- http://kanmisikou.net/lab/venus/ja/
プロジェクトの旗振り役である「超電磁P」こと森岡澄夫さんに昨日、「あかつき」に搭載される初音ミクパネルの試作品を見せてもらった。初音ミクファン、約14000人の名前とメッセージが細かーく印刷されている。
実際のデータはこちらで公開されている。
- 匿名100名募集! ミク絵を金星探査機に貼りませんか? - PukiWiki
- http://j.nicotech.jp/akatsuki-miku
なんともすごいムーブメントだ。
昨日は宇宙作家クラブの例会で、超小型衛星について株式会社アクセルスペースの方にお話をうかがったのだけど、初音ミク衛星の計画も超電磁Pや野尻抱介(尻P)さんらによって実際に進められている。
- ソーシャル・メディア衛星開発プロジェクト SOMESAT - PukiWiki
- http://j.nicotech.jp/somesat
勝手に計算してみると、もし14000人が1000円出せば、それでもう1400万円になる。超小型衛星の製作と打ち上げにかかる費用としては、決して非現実的な金額ではない。徹底的に「非」実用的な人工衛星が、近いうちに本当に打ち上げられてしまうかもしれない。
SOMESATについては、オライリーの電子工作カルチャー誌「Make:」第9号に、森岡澄夫さん自身の筆による記事が載っている。「SOMESATプロジェクトの大きな一歩」(33ページ)である。
Make: Technology on Your Time Volume 09
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: 大型本