ということで、ひとまず手元を離れて印刷・製本の工程に移ることができました。写真は、束見本にカバーや帯の色校正を巻いてみたもので、「こんな感じの本になります」というイメージです。実際は左右方向に5ミリだけスリムになります。
親本であるフィルムアート社版(ISBN:484599206X)をお持ちの方には、表紙をめくった見返しでちょっと仕掛けがしてあります。写真では黄色く見えている部分です。お楽しみに。
発売は8月21日(月)となっていますが、全国の書店さんに行きわたるには数日かかると思います。
増補分一覧
今回はただ復刊するのではなく、「増補改訂版」と銘打ちました。具体的には「第4章」(約70ページ分)を設け、以下のテキストを追加収録しています。
- ソウル・レポート
- 『降霊』についての質問に対する答え
- アルゼンチンの新聞「ラ・ナシオン」の記事作成のための質問への返答
- ブラジルの新聞「ア・フォラ・ド・サン・パウロ」の記事のための質問と返答
- 拳銃ものシノプシス
- 『1975・1985・1995 私たちはどこから来たのか、私たちは何者か、私たちはどこへ行くのか』
- 『大いなる幻影』シノプシス
- 『アカルイミライ』シノプシス
- 増補改訂版のためのあとがき
シノプシスは特に面白く、「この文章がこういう映画になるのか」という楽しみがあると思います。
トークイベントで即売します
『黒沢清の映画術』(新潮社刊・ISBN:4103028513)発刊記念として、8月20日(日)にトークライブとサイン会が開催されます。ここで、『映像のカリスマ・増補改訂版』の即売も行います。
- 『黒沢清の映画術』(新潮社刊)発刊記念トークライブ&サイン会
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- 出演:黒沢清(映画監督)/樋口泰人(映画評論家)
- 日時:8月20日(日)14:00〜16:00(予定)
- 場所:ブックデポ書楽(http://www.syoraku.co.jp/・埼京線北与野駅北口すぐ/京浜東北線さいたま新都心駅から徒歩5分)3階ギャラリー
『CURE』『回路』など、常に観客を刺激する作品を発表し続けている映像のカリスマ、黒沢清さんのトークライブが決定しました! 今回は映画評論家の樋口泰人さんをお迎えしての書楽限定のスペシャル対談です。もちろんサイン会も同時に開催いたします。
整理券は1階サービスカウンターにて配布中です。
ということです。会場は100人入る由。私も行きます。
関連リンク
- boid diary index:本を制作したboidの映画評論家、樋口泰人さん(上のトークショーにも登壇します)の日記。こちらでも今後のイベントなど告知があるかもしれません。
- 書影置き場:例によって、Web向けの書影データを用意しています。『映像のカリスマ・増補改訂版』を宣伝する目的に限り、ご自由にお使いください。