YouTubeと古本屋

【元記事:YouTubeと古本屋:d:id:manpukuya:20060718:youtube

YouTubeには、多種多様な映像がアップロードされている。そんなYouTubeを十分に楽しむには、テレビ映像、ミュージシャンのビデオクリップ、その他の映像作品など、「そういえばあの映像はあるかな」と思いつく能力が必要になる。

そして、そうやって人が思いつくたいていの映像は、案の定YouTubeに存在するのだった。

YouTubeにない映像とは、実在するにもかかわらず、そのことを忘れられている映像ではないか。「この映像はあるかな」と世界中の人々が24時間考え続けているにもかかわらず、その全員の脳裏に決して浮かんでこない不幸な映像。YouTubeに上げてすらもらえない哀れな映像。

というふうに考えていて、自分が作った本を古本屋で見つけたときのことを思い出した。以前こんなふうに書いた。

元をたどれば、古書店にこの本を売った人は、たくさんの本の中からほかでもないこの本を一度は選んでくれたわけであるから、ぜんぜん見向きもされない本よりもずっとよい。

まんぷく::日記 - 「献本した本が古書店に・・・」(EDITOR NAVI)

つまり、古本屋での売買では出版社は儲からないけれど、存在そのものを忘れられる不幸に比べればはるかに幸せなのだった。