炊飯器のタイマーの実装思想

【元記事:炊飯器のタイマーの実装思想:d:id:manpukuya:20060524:rice

以前使っていた炊飯器(Aとする)と、今使っている炊飯器(Bとする)では、メーカーが違うせいかタイマー処理の実装方法がちょっと違っていて面白い。

どちらの炊飯器も、タイマーとして2つの時刻を登録できる。

タイマーセットの手順も共通だ。

釜に米と水を入れて炊飯器にセットし、ふたを閉めて「タイマー」ボタンを押す。「タイマー」ボタンを押すたびに、2つのタイマー時刻が入れ替わる。炊き上がってほしい時刻が表示されている状態で「炊飯」ボタンを押すとセット完了となり、目的の時刻にご飯が炊ける。

違うのは、「タイマー」ボタンを押したとき、最初に表示される時刻である。ここでは、タイマーの時刻として「朝7時」と「夜7時」を登録しているものとして説明しよう。

いま使っている炊飯器(A)で「タイマー」ボタンを押すと
最初に表示されるのは、前回セットした時刻である。前回朝7時にタイマーをセットしたのならば、「タイマー」ボタンを押したとき最初に表示される時刻は、現在の時刻によらず「朝7時」である。
前に使っていた炊飯器(B)で「タイマー」ボタンを押すと
最初に表示されるのは、2つあるタイマーの時刻のうち、直近の時刻である。前回タイマーで炊いた時刻によらず、夜にタイマーをセットしようとするとまず「朝7時」が表示されるし、朝出かける前にタイマーをセットしようとすると、まず「夜7時」が表示される。

自分としてはBのほうが気が利いていると感じるが、Aのほうが迷わないという人もいるかもしれない。そこは人それぞれだろう。

AもBも、それぞれなりに気を遣っていることは確かだ。そして、どちらが必ず正しいということもない。このような、正解のない実装方法をどうするか、それぞれに考え方がにじみ出ていて面白い。

そのほか、こういう例があったと思いついた。

車や家の鍵をかけるとき、差し込んだキーを左右どちらに回すか
ホンダの車は、右回転で施錠。我が家の鍵は、左回転で施錠。
レバーを上げ下げするタイプの蛇口
挙げてみたものの、実は最近はレバーを上げて水を出すものが多いそうだ。レバーを下げて水を出す、という操作はなんとなく身体感覚に近いせいか、以前はそちらが多かった。ところが地震で落ちてきたものがレバーを下げて、同時に断水した場合、避難後に水が出るようになると蛇口から水が出っぱなしになるとわかったのだそう。

こういう話、ほかにもいろいろあるだろう。

  • 追記:エレベーターの開閉ボタンもそうだと気づいた。が実際は…→「エレベーターのボタン配置に関する調査報告」(d:id:Imamura:20060607:elevator