W-ZERO3を持ってるお姉さん

【元記事:W-ZERO3を持ってるお姉さん:d:id:manpukuya:20060426:wzero3

[画像:W-ZERO3]先日、新宿でW-ZERO3(というWILLCOMのモバイル電話端末→公式サイト)を手に持っている人を見た。色は黒ではなく「シャンパンシルバー」。この人が典型的なモバイル野郎だったら、W-ZERO3を持っていても珍しいとは思わない。しかしその日見かけたユーザーは、妙齢のOL風のお姉さんだった。これは珍しい。

最近、WILLCOMPHS端末を街でよく見かけるようになった。それも、モバイルにこだわりがなさそうな人、特に女性の会社員が多く持っていると感じる。ちょっと前には、髪も顔も同じ程度に茶色い男の子が、シールをたくさん貼ったAH-K3001Vを使っているのを見た。こういうニーチャンすら、WILLCOMPHSを知っている時代なのだ。

PHSの音声は固定電話並みの聞きやすさだし、端末価格、月額使用料とも携帯電話に比べて安めである。そういう特長が、モバイラーではない一般の人にも知られるようになってきたのかもしれない。

しかしそれでも、W-ZERO3を普通のお姉さんが持っているというのはちょっと驚く。

W-ZERO3は確かにPHSの端末ではあるが、OSとしてWindows Mobileが入っていて、電話端末というよりむしろPDAに近い。また、効率よく使いこなすにはいろいろカスタマイズするのがよいようだ(詳しいことは知らない)。ちょうど、PalmにいろいろアプリやDAを入れてあげるような感じらしい。

だからW-ZERO3のヘビーユーザーは、もし一般人風のユーザーを見かけたら「あのソフトとかあのソフトを入れるととても便利だけれど入れてるかな? 使いこなせているかな?」などと考えるのではないだろうか。

でもね、ヘビーユーザーがそういう配慮を考えるうちは、この手の端末はまだまだだなあと思うのだ。そしてその印象が、W-ZERO3を普通のお姉さんが使っていることに「驚く」というこちらの反応につながっている。

本当は、買ってきた状態で最良の使い勝手であることが望ましいし、たいていの電話端末は(カスタマイズできないから)それを目指して作られている。しかしW-ZERO3はどうも「最低限の実装をしたから、あとは自分でカスタマイズしてね」という作り方のようである。そういう商売をできる相手は「自分色に染め上げる」のが好きなヘビーユーザーだけであり、そこにとどまっている限り普通の人にはブレイクしない。

たとえば、W-ZERO3が「誰にでもすぐに使えて便利な端末」みたいな売り方をされていて、カスタマイズに興味のない人が買ったとする。「なんだ、こういうことはできないのか」(←実はあのソフトを入れればできる)、ということがもし多ければ、買った人にも、W-ZERO3のファンにも不幸なマッチングだろう。

これはW-ZERO3に限った話ではなく、一般的にそんなことにならない作り方、売り方がいいなと思う。