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バイク業界の斜陽ぶり

【元記事:バイク業界の斜陽ぶり:d:id:manpukuya:20060421:bike

あるバイク屋さんに聞いたところによると、いまバイクのシェアはホンダが6割、残りがスズキとヤマハカワサキであるという。

しかしバイクではトップシェアであるホンダでも、ホンダ全体の売上にバイクが占める割合は9%しかない。ホンダ内では、バイク部門への異動はちっとも嬉しくないこととして扱われているそうだ。ホンダはバイクで始まった会社なのに。

そんな状態の中、最近はバイクのオートマ限定免許、つまりスクーターのみ運転できる免許を交付してはという話もあるんだって! そこまでしないとバイクを運転する人を増やせないのか。聞けば聞くほど、バイクは厳しい時代を迎えているものだと思う。

スクーターだと大味な運転しかできなくて面白くないよね、と思えども、マニュアルの車からオートマの車へ乗り換えるとやっぱり楽は楽だなあとも思ったりする。時代や技術開発によって、楽ちんな方向へ流れていくのは仕方ないのかも。

未来社会が舞台の映画「アイ,ロボット」では、カーチェイスシーンでこんなセリフがあった。主人公とヒロインが乗った車が、暴走する無人の大型トラックに襲われる。自動運転モードのままではやられてしまうと考えた主人公は手動に切り替えて逃げようとするが、ここでヒロインにいわく。

「手動運転だなんて危ないことしないで〜!」

その時代なりの「当たり前」というものがある。昔はチョークを引いて暖機運転する車があり、そこに味わいがあると今でも考える人もいる。でも大体は楽な方、便利な方へと流れていく。スクーターではない「オートバイ」のよさもまた、時代遅れになっていってしまうのだとしたら寂しいことだ。