宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/09
- メディア: DVD
ウェルズの小説は19世紀末に書かれたものであるから、これほどの科学力を持つ宇宙人が検疫に無頓着だったというのも、まあ古い話だしネという気分になる。
映画はこれを現代のアメリカに置き換えたものだから、いくらなんでも宇宙人がそこまでアホだっちゅうのはさすがに無理があるんじゃないかいという気分になったのだった。探査機「はやぶさ」が持ち帰る小惑星のかけらに対しても、記者会見で検疫の話が出るような現代社会ですよ(→松浦晋也のL/D: 「はやぶさリンク」:午後4時からの記者会見)。「人類をはるかに上回る、恐るべき科学力」の水準が、19世紀と21世紀で大きく変わったことを感じさせる。
CGや、ところどころの演出はとてもいい感じ。川のシーンや雨の踏切のシーン、服が降ってくる林のシーンなどは、大変な状況そのものを直接見せずににおわせて、夢に出てきそうな恐ろしさ。あとレイチェル役のダコタ・ファニングはかわいいね。