オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

手品の面白さ

【元記事:手品の面白さ:d:id:manpukuya:20050506:magic

テレビで手品をやっていた。鮮やかで意外な結末に、大いに楽しませてもらった。

手品を面白いと感じるポイントは、指先のテクニックではないようだ。手品の始まりで提示される状況とその展開、そして意外な結末という一連の流れが大切なのであって、テクニックが優れていればそれが優れた手品になるわけではない。きちんと仕込みをして観客の想像力を適切に刺激し、最後にはどう意外かを十分理解できる程度に意外な結末を迎える手品でないと、技術的にすばらしくても面白くはない。

アクションシーンばかり続く映画よりも、じわじわと適切な伏線を重ねて、最後に爆発させる映画のほうが面白いようなものかもしれない。

マギー司郎のネタに、縦縞のハンカチをくしゃくしゃに丸めて広げると横縞になっちゃったー、という、手品ともいえないような手品がある。でもこれはこれで十分意外なオチであって、話術の巧みさもあってとても面白い。

テレビ手品には、客が引いたトランプのカードを当てるものが何度も出てきた。でも見せ方がそれぞれ工夫されていて、「あなたが引いたカードはこれでしょう!」が提示されるたびに驚くし、そこが楽しいと思う。もしかするとタネは共通なのかもしれないが、だからつまらないということにはならないのだった。