日本科学未来館から、恵比寿の写美へ移動。森川嘉一郎によるヴェネチア・ビエンナーレの凱旋展示を見る。
写美の地下へ行くたびに存外狭いと思うのだが、300円という入場料に見合ったボリュームともいえる。
展示は、「個室化」をクローズアップしていることが感じられて面白かった。
- レンタルショーケースの再現
- 「おたくの個室」の写真ペーパークラフト(=フォトモ…とは書かれていなかったけれど)
- コミケのサークルカットをコミケ会場の机と同じように並べた展示(これが一番気に入った)
それぞれ、均質な個室があり、そしてその内部が果てしなく多様化している状況が提示されている。
独身男性の部屋でよくありそうな、机まわりの「コクピット化」とも関連しそうだと思った。
会場のBGMは、例のエヴァンゲリオンのと、あと『幻魔大戦』のテーマソングがえんえんループで流れていた。それはそれでよし。新日曜美術館では幻魔大戦の周辺には言及されていなかったが、会場では『幻魔大戦』のスチールとオウム真理教(アーレフと改称)の施設「サティアン」の写真が並べられ、2つがハルマゲドンや超能力といったタームでつながっていたといった説明がされていた。
先週の土日は入場制限されるほどの混雑だったようだが、木曜の夕方は美術展としてはまあまあ人がいるかなといった具合だった。
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