10月30日の木曜日。BS2で放映される映画『スモーク』の録画を、HDD/DVDレコーダにセットしておいた。
それとは別に、出がけにDVDの作成を始めておいた。これは、HDDに録画した内容をDVDに移す作業で、作成中はほかの操作はできない。だから、出かける前にDVDを作り始めるのが効率がよい。
家を出てから思い出した。このDVDレコーダは、DVDの作成が終わると「もう1枚、同じ内容のDVDを作りますか?[はい][いいえ]」というダイアログボックスを表示する。この状態のまま、予約録画の時間が来たらどうなるのか。まさか入力待ちのまま、録画もせずに神妙にしていたりはしないだろうか。
その日は帰りが遅くなり、家に着いたのは『スモーク』の放映が終わってからだった。すぐにデッキの状態を確認してみると、録画状態であることを示す赤いランプがついている。『スモーク』はもう終わっているのだが、どういう具合かその続きも録画され続けていた。テレビをつけてみると、BS2では『BSマンガ夜話』をやっていた。しかも、扱われているのは宮谷一彦ではないか。このマンガ家は、夏目房之介がよく紹介しており、以前から気にはなっていた。しかし今日、このテーマで『BSマンガ夜話』が放映されるとは知らなかった。
不思議な気分で、そのまま番組が終わるまで録画し続けた。