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Klezが暴いた自動応答システムの落とし穴(2002/05/20付)

このところ大流行中のウィルス「Klez」(詳細は「クレズ対策Web」などを参照)。このKlezによって、大量の無駄なメールがインターネットを飛び交っているという話。メールサーバの中には、ウィルスが届くとそれを検出し、送信元に「あんたのマシンはウィルスに感染してるっぽいス」というメールを自動的に返すものがあるのだが、Klezは送信元を偽装したウィルスメールを出してしまう。いわば他人の差出人名を書いたハガキを出すわけで、ハガキを受け取った側が「ウィルスが来た」と気づいて「ウィルスが届いたが大丈夫か」という返事を出しても、それはウィルスに感染してメールを出してしまった当人には届かない。今はウィルスメールそのものに加えて、メールサーバが自動的に送信してしまう「感染してるっぽいス」メールも大量に飛び交っているそうだ。Klezはウィルスによる直接の被害だけでなく、無駄なメールの流通まで引き起こしてしまうウィルスなのだ。なお、「Lepton's world」内の「新・闘わないプログラマ〜ワーム」というコラムには、自分のメールアドレスを偽装に使われた筆者の苦労話が載っている。皆さんも、「ウィルス対策の第一歩はWindows Update」を参照したり、ウィルス対策ソフトがなくてもウィルスチェックできる「オンラインウィルススキャン」を使ったりして、ウィルスをガッチリ予防して下さい。