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99/09/25 (Sat.)−チェコアニメ映画祭'99(3/3)

元記事:夜の記憶−99/09/25 (Sat.)−チェコアニメ映画祭'99(3/3)】

中野武蔵野ホールでの『チェコアニメ映画祭'99』。AプログラムBプログラムに続いて、Cプログラムを観たという話。実は、昼間の上映は24日でもう終わっており、今はレイトショーで上映中である(Bプログラムは9/25(土)〜10/8(金)、Cプログラムは10/9(土)〜10/22(金)、いずれも21:20〜)。Cプログラムの上映作品は以下の通り。

  1. 『グッドモーニング』ヴラディミール・イラーネク(1975)
  2. 『Pat&Mat』
    • パンク(1994)
    • ビリヤード(1994)
    • 金庫(1994)
    • 模型(1994)
    • ウィンドサーフィン(1994)
  3. 『ゴーレム・パイロット版』イジー・バルタ(1996)
  4. 『手袋の失われた世界』イジー・バルタ(1982)
  5. 『最後の盗み』イジー・バルタ(1987)

イラーネクの作品と「パットとマット」シリーズはAプログラム、Bプログラムでも上映されてきており、決して出来が悪いわけではないけれど観るこちら側に慣れが出てきた。一方バルタの作品はCプログラムで初登場。どれも幻想色が強くて気に入りました。『手袋の失われた世界』は手袋による映画史のパロディなのだそうだが、しまった、観る前にこのことを知っておけばもっと楽しめたはず。観ていてわかったのは『アンダルシアの犬』のパロディくらいであった。残念。『最後の盗み』は古い教会に盗みに入った男の末路。白黒撮影のフィルムに1コマ1コマ着色したという画面は静かな音楽とあいまって幻想的かつ奇妙な雰囲気になっていて面白い。吸血鬼伝説をモチーフにしていることを知ってから観ると、よりわかりやすいかも。
 というわけで『チェコアニメ映画祭'99』、すべて制覇しました。パイロット版ではない『ゴーレム』をはじめ、チェコではさらにたくさんのアニメ作品が製作されている。だいぶお客も入っていたようだし、次の機会にはもっといろいろ上映してもらいたいところだ。