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99/09/13 (Mon.)−プレイステーション2とマツモトキヨシ

元記事:夜の記憶−99/09/13 (Mon.)−プレイステーション2マツモトキヨシ

プレイステーション2が発表されたこの日、私はマツモトキヨシの前に立っていた。
 泊まりがけで出かけた先に「かゆみとバイバイ」を置いてきてしまったため、新たにかゆみ止めを買う必要があった。知っての通り、この「かゆみとバイバイ」はマツモトキヨシで買ったものだ。マツモトキヨシの店員は、私の「キンカンください」との申し出に「かゆみ止めでしたらこちらのほうがよろしいですよ」と半ば強引に「かゆみとバイバイ」をすすめたのである。マツモトキヨシでは、指名買いの客に別の商品をすすめるのが流行なのか? それともなにか別のなにかがあるのか?
 そして今、チャンスが訪れた。こちらがとる手段は2つある。

  1. 「かゆみとバイバイください」と言ってみる。別のものをすすめられたら、マツモトキヨシの店員には指名買いの客に別のものをすすめるという奇習があることになる。
  2. キンカンください」と言ってみる。「かゆみとバイバイがいいですよ」と言われたら、マツモトキヨシの店員は本当にかゆみとバイバイをいい商品だと思っていることになる。

いったいどちらの作戦をとるか。プレイステーション2が発表されたこの日、私はマツモトキヨシの店の前で迷っていた。緊張が極に達したその時、ついに店員に言ったのだ。
 「かゆみとバイバイください」
 これに対する店員の反応は、特になにということもなく「はい、523円になります」
 つまりマツモトキヨシの店員には、少なくとも指名買いの客に別のものをすすめる奇癖はないっちゅーことなのだった。駄菓子菓子、これですべてが終わったわけではない。次は「キンカンください」による検証が必要だ。でも、今まで使ってみた感じではどうやら、かゆみとバイバイはキンカンより効き目があるみたいだから「はい、キンカンですね」なんて言われちゃったらちょっと困るけれど。