【元記事:夜の記憶−99/07/06 (Tue.)−電車にまつわる奇妙な日】
電車内。降りるのは次の駅。
「次は××、××。なおこの電車は●行きですが、運行の都合上本日に限りまして■行きになります」
電車が遅れていたわけでもないようだったが、運行の都合ってなんだろう。言い方に強い意志が感じられず、なんとなく今日は■行きにしました〜、という風情。いずれにせよ次の駅で降りてしまうから、自分の身にはなにも変わらないいつもの電車なのだが。
帰り道。
駅のエスカレーターをてくてく上ろうと、ステップに足を踏み出す。と、エスカレーターが止まっている。こちらの踏み出した足は、エスカレーターの上昇力に堪えられるように調節した力加減だから、ステップが動いていないとなるとバランスがとれない。おっとっと。でもなぜ止まっているのだろう。エスカレーターの上にも下にも係員がいるでなし、なんとなく今日は止まってます〜、という風情だった。