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99/05/16 (Sun.)−愛玩ロボット「AIBO」を見た日

元記事:夜の記憶−99/05/16 (Sun.)−愛玩ロボット「AIBO」を見た日】

銀座のソニービルに展示されている「AIBO」を見てきた。デモンストレーションは18日からとのことで、今のAIBOはただ1頭(?)が檻ならぬプラスチックのケージ内でただわしわしとパフォーマンスモードに入っているのみ。自律モードの動きについては、備え付けのテレビモニタに繰り返し映し出される、CM用とおぼしき映像からしか知ることができなかった。残念。
 自分の目当てがほかの人の目当てにもなっているのでは、という心配は誰でも抱くはず。今から観に行くこの映画、もしかしたら混んでるのじゃないか、とかね。AIBOの展示も押すな押すなの大盛況だったりして、と思わないでもなかったが、AIBOの周りにはわずか数人。愛玩ロボットの登場に興奮している向きとしては「案外こんなもんなのかなぁ」とちょっと興ざめだ。もちろん人が少ないおかげで、じっくりとAIBOの動きを観察できたのだけれど。
 さてそのAIBOの動き、やっぱりそれほどスムースではない。首をかしげたり頭をかいたりといった動作の1つ1つが、かく、かく、という感じでややぎこちない。すごく気になっている関節のモーター音は、残念ながらケージにはばまれ聞こえなかった。個人的には、モーター音は少し大きめなくらいがロボットらしくていいと思っている。ウィーン、カシン、カシンなんてうなりながら動いたらカッコいいではないか。愛玩方面を追求するならそれじゃダメだろうけれど。
 AIBO本体の材質はプラスチックのように見えた。爪や肉球(!)はグレーで、これは明らかにプラスチック。重量と耐久性から考えると、本体はマグネシウム合金なのかも?
 モニタに映されていたAIBOの映像では、人のうしろについていく様子や、鏡に映る自分を首をかしげながら見る様子、ボールで遊ぶ様子などが紹介されていた。AIBOが市販されるというのはやっぱりトンデモナイ事態なんじゃないか、と改めて感じた。
 といった具合でひとまずAIBOから離れ、銀座でほかにもあれこれ見たり買ったりしたあと、もう一度ソニービルの中をのぞいてみた。AIBOの周囲にだいぶ人が増えている。なんとなくいい気分になって帰宅。

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