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99/05/03 (Mon.)−視界いっぱいの画(え)を

元記事:夜の記憶−99/05/03 (Mon.)−視界いっぱいの画(え)を】

新宿南口のタカシマヤタイムズスクエアにある、東京アイマックス・シアターに行ってみた。ここは、視野をほとんど覆う巨大スクリーンに映像を映す特殊映画館である。演目は『EVERESTエベレスト』。エベレスト登頂に挑む人々を描くドキュメンタリーだ。
 本編が始まると、視界のほぼすべてが映像で占められてしまう迫力に圧倒される。撮影には、おもにかなり広角寄りのレンズが使われており、注視する対象は撮影範囲の中心にごく小さく出る程度。この構図が、人間の実際の視野に近く、目だけがネパールにあるような気分になれる。カメラがぐるぐる回るカットでは、すぐに目が回ってしまった。
 ここまで臨場感があると、ただひたすら目に驚きがある。脳が視覚の処理に忙しい。心地よい興奮と酩酊感。満足感とともに、少しふらつきながら映画館を出たのだった。