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99/02/21 (Sun.)

元記事:ただ日記−99/02/21 (Sun.)】

ものごとは突然たてつづけにやってくるもので、日経MACMACLIFEも、今月の付録CD-ROMにMacintosh用のLinux、「LinuxPPC」を収録している。おまけにSoftware Designの今月号、第2特集は「MacUNIX」ときたもんだ。
 付録のCD-ROMというものは、バックナンバーの在庫が切れると入手が難しい。今LinuxPPCを家のマシンにインストールしないまでも、あとでその気になるかもしれないと、日経MACを買ってみた。ら、このパッケージにはコンパイラがついていないという。コンパイラがないのでは、「とりあえず使ってみる」くらいしかできない。ばかばかしい気もするがMACLIFEまで買ってしまった。で案の定というか、買っただけでまだインストールはしていない。我が家のメインマシンであるMacintoshに、別のOSをインストールするのはさすがに躊躇があるのだった。そのうち気が向けば、外付けのハードディスクにでも入れてみるつもり。
 それにしても最近は、猫も杓子もLinuxである。コンピュータにあまり詳しくない友人から「最近は只のOSがあると聞いたが」なんて聞いたりすると、Linuxって注目されているのだなと思ったりする。
 しかし、個人で使うに関しては、Linuxはまだまだ趣味人や好事家のためのものだ。これからの世の中、コンピュータが使えないとね、なんつってコンピュータ教室に通うような種類の人にとっては、Linuxは今のところまったく縁のないOSだといっていい。仕事で書類を作るなら、Windows上でWordや一太郎Excelを使うのが一番だ。なぜなら、皆が使っているから。
 キーボードの配列には何種類かあり、現在普通に使われている配列は「QWERTY配列」という。キーボードの上から2段めを、左から並べるとQWERTYになることから名付けられた。実はこのキー配列、わざと打ちにくい配列になっているのだ。タイプライターの時代、キーを打つ速度が速すぎると、活字を印字するアームとアームが互いに引っかかってしまう。そこで、キーボードをあまり速く打つことができないように考えられたのが、現在の「QWERTY配列」なのである。のち、より打ちやすい配列としてDvorak配列というものが考案されたが、皆QWERTY配列に慣れてしまっていたため普及しなかった。
 WindowsLinuxの関係もこれに似ている。Windowsは決して使いやすいOSとはいえないが、皆Windowsを使っていて慣れているからこそ、今日もWindowsが使われる。いくらLinuxに勢いがあるといっても、まだまだインストールは難しいし、アプリケーションも少ない。使うにあたって知っておくべき知識も多い。前述の、コンピュータにあまり詳しくない友人がLinuxを使い始めるのは、まだまだまだまだ先の話だろう。