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99/02/01 (Mon.)

元記事:ただ日記−99/02/01 (Mon.)】

朝日新聞の家庭面、日曜日に「きほんのき」というコーナーがある。みんな何となくやっているけど、実際のところどうするのがよいか、その道のベテランにノウハウを伺うというもの。部屋の掃除、ボタンつけ、ひげそり、洗髪、スナップ写真、スケジュール管理などなど(こうして挙げてみると、自分の興味の傾向が如実にうかがえて恥ずかしい)。昨日はなーんと「愛の告白」なのだったー。ちなみにベテランさんは俵万智。そうか、そんなネタもありなのか。じゃあ、といろいろ考えてみた。
 歩き方。走り方。爪の切り方。耳かき。草むしり。お茶の立て方。Webサイトの運営。ファイルの管理。コンピュータのキーボード(習得篇と活用篇)。パソコン選び。猫と遊ぶ。犬と遊ぶ。本の読み方。辞書の引き方。新聞の読み方。宝くじの買い方。馬券の買い方。車券の買い方。鼻のほり方。尻の拭き方。テレビの見方。嘘のつき方。たばこの吸い方。吸いがらの捨て方。きせる乗車。ハッキング。ねずみ講。詐欺。横領。贈賄。収賄。殺人。死体遺棄。自殺。
 ところで『シビライゼーション2』である。実は昨年末にプレイステーション版『シヴィライゼーションII』が出たばかりらしい。なんだ、じゃあ今さらな話題というわけでもないようだ。どんなものかと、近場のファミコンショップへ行ってみる。売り切れ!人気があるのか入荷数が少ないのか。
 『シビライゼーション2』の妙な面白さはなにかと考えるに、適当にやっていてもそこそこ遊べて、その上で知識欲をくすぐるというか、どうやらちゃんとやればいろいろ有利に進むらしいと思わせるパラメータをちりばめていることではないかと考えた。現実を大胆かつユーモアを持って抽象化するセンス(「民主主義」を発明すると「自由の女神」建設に着手できる、とか)にすぐれていることもひとつ。それから一番重要なのは、小さなことが次々と連続して起きるため、切り上げどきが難しいということだ。小さなカタルシスは頻繁にやってくるのに大きなカタルシスがほとんどなく、もうちょっと、もうちょっととついつい続けてしまう。悪魔のようなゲームである。