オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

99/01/16 (Sat.)

元記事:ただ日記−99/01/16 (Sat.)】

テレビドラマを見るという習慣をほとんど持たない、と以前に書いたが、最近は妙にドラマづいている。今日見たのは『君といた未来のために』。
 このドラマ、新聞の紹介欄にこそ書かれていなかったものの、意識だけがタイムスリップして過去の自分の肉体に宿るという設定は、まんまケン・グリムウッドの『リプレイ』(新潮文庫)と同じで、だから見てみようと思ったのだった。小説は、ネタバレになるので詳しくは書かないが、次々と新しい状況がやってきて飽きさせない内容になっている。映画よりは連続ドラマに向いているつくりだと思っていたから、これをどうアレンジするのかと見てみると、『リプレイ』が豪快に25年前へ戻ってしまうのに対し、『君といた…』は戻る先が4年前と控えめである。そりゃまあ、22歳という設定の堂本剛が25年前に戻っちゃったら『リプレイ』ではなく『ベイビー・トーク』、いやそれ以前の状態になってしまい、それはそれで面白いかもしれないが違う話になってしまって面白いだろう。じゃなくって、えーとともかく4年前に戻ってしまったわけであるよ。
 『君といた…』の場合、時間の移動距離が『リプレイ』よりだいぶ短くなっているぶん、すでに知っている歴史を主人公と視聴者が体験し直すという面白さはやや減っているものの、さっそく「たまごっち」を堂本くんに作らせたりして、過去をのぞき見する楽しみが出てくる。こういうネタは、「もう/まだ4年前のことなのか」という意外性があればもっと面白くなるはず。画面を見る限りでは予算もそれなりにあるようだし、細かい部分のくすぐりをどれだけ入れられるか、ぜひ頑張ってもらいたいところだ。