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99/01/04 (Mon.)

元記事:ただ日記−99/01/04 (Mon.)】

プレイステーションRPG、『ポポロクロイス物語』を終わらせた。つらつらと遊んで3週間ほど。
 ゲームはきわめてドラクエ的にオーソドックスだと聞いていた。ポポロクロイス王国のピエトロ王子が仲間と共に冒険をくり広げるという内容。経験値稼ぎのための戦闘が(少なくとも自分には)まったく必要なかったように、ゲームのバランスはよくとれている。また、たくさんの登場人物との会話の中で、それぞれの生活をにおわせるのがうまいという印象だった。さらに、物語が進むにつれてどんどん広がり変化していく世界を、次々と体験していく喜びにも満ちていた。途中で挿入されるムービーのタイミングがややちぐはぐだったり、敵と遭遇しやすい(が、そこしか通れない)場所があることが気にはなったが、全体では本当にオーソドックスによくまとまっていて楽しめた。
 と、ゲームの感想を書くだけならこれでいいのだが、実は遊んでいる間の心に楽しさと同じくらいの気の重さがあって、我ながら意外でもあったのだ。何となく「ああ、やらなきゃ」という義務感のようなものが常につきまとっていたのである。以前『Quake』というアクションゲームを、同じように短期集中で遊んでいた時にはなかった感情だ。考えてみるに、ゲーム中の会話などから得られる情報をまったくメモしなかったため、今なにをするためにどこへ行こうとしているのかといった、当面の目的を覚えていなければならないことがストレスになっていたようなのだ。いくら普通のRPGだからといって、またいくら自分がそれなりにゲーム慣れしているからといって、なめていい加減な遊び方をしてはいかんという好例だ。
 『ポポロクロイス物語』には最近、続編の『ポポローグ』が出ている。続きものを続けてプレイして、それぞれの印象がだぶってしまうのを避けるため、ポポロクロイスの印象が熟成するのを待ってから、(もう少しまじめに)遊んでみようと思っている。