柳沢厚生労働大臣の発言のここが問題では
なるべく正確な発言内容を知りたいと思って、探してきたのがこの記事。
「機械って言っちゃ申し訳ないけど」、「機械って言ってごめんなさいね」(中略)「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」
「女性は産む機械、装置」柳沢厚労相が大失言-政治もニュース:イザ!![]()
これを読むと、マズイことを言っているのは「産む機械」の部分じゃないような。
「あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」ここが問題では。
そこは立場上、「あとは私が頑張るしかない」と言うべきだったのではないか。
柳沢厚生労働大臣は、少子化対策の偉い人でしょう。少子化をなんとかするための施策を検討し、提案する側の人でしょう。
出産や子育てが可能なのに、しない・できない人々がいることはわかっている。そういう人たちが安心して出産・育児をできる環境を提供するのが、厚生労働大臣としての彼の役目のはず。にもかかわらず「あとは(対象となる皆さんに)頑張ってもらうしかない」とはまたずいぶん他人ごとだ。
野党は「産む機械」発言だけでなく、発言全体の意味を考慮して「彼は不適任」と言っているのだろうか。報道では、どうもそうには見えない。
- 関連記事:「『産む機械』発言と、大臣としての能力」(d:id:Imamura:20070131:umu)
2月6日のNHK「視点・論点」は「あるある」番組捏造問題
「解説委員室ブログ:NHKブログ | 視点・論点 | 視点論点2月5日〜9日」によると、明日(2月6日)の「視点・論点」では「あるある・・・番組ねつ造問題」 として田中早苗弁護士が解説するとのこと。
関連記事
研究者の方々が,「その研究が信用がおけるかどうかは,まず論文になっているかどうかを見よ」とおっしゃっていました.
東北大の坪野先生も同じ趣旨のことを話しておられます.
So-net blog:科学コミュニケーションブログ:「あるある」ねつ造とダブルバインド![]()
見慣れたあのデザインを新しくする/古くする
- あの企業のデザインを新しくする
- 「もしもあの企業がWeb2.0だったら・・・ | P O P * P O P」
:伝統のある会社のロゴを、いま風のWeb2.0ぽくアレンジ。ペコちゃんをこんなふうにしたら面白いかも。
- あの企業のデザインを古くする
- 「@nifty:デイリーポータルZ:勝手にレトロに」
:Amazonとかスタバとかのロゴ類を古めかしく。
アップル本社で、Windows Vistaのデモを見る
「Start Mac体験モニター」の座談会のため、土曜日にアップル本社へ。Mac上で動いているWindows Vistaのデモをアップル本社で見るという、なかなかレアな体験をさせてもらった。そのときに感じたことを。
- 新しい視覚効果「エアロ」は、それこそ「Macのような」軽快さがあってとてもよい。Windowsのウィンドウは今まで「固い」イメージだったのが、たとえばウィンドウを最小化するときにふわっと消えるなどのエフェクトを無理なく(ここ重要)見せてくれるのでうるさくなく、印象がとても変わった
- 関連記事:「Windows XPは『必死』感、Mac OSは『柔らかい』感」(d:id:Imamura:20070122:win_mac)
:ここでは「Windowsの視覚効果はすぐに切りたくなる」と書いている。でもVistaの「エアロ」なら、そういうことはなさそうだ
- 関連記事:「Windows XPは『必死』感、Mac OSは『柔らかい』感」(d:id:Imamura:20070122:win_mac)
- Vistaの新機能のうち、ウィンドウがななめに行列を作って入れ替わっていく「フリップ3D」よりは、Mac OS Xでのウィンドウが縮小されて一覧表示される「exposé」([F9]キーを押す)のほうがずっと実用的だと思う
- 「フリップ3D」では奥にあるウィンドウを見るのが比較的難しい。exposéはすべてのウィンドウを一覧表示できる
- 「フリップ3D」の行列の中に、ウィンドウだけでなく「デスクトップ」もあった。これを選ぶと全ウィンドウが最小化される。この考え方は面白いと思った(なおMacでは、[F11]キーを押すと全ウィンドウがいったんデスクトップの外側へ出てくれて、デスクトップにアクセスできる)
- Vistaでデスクトップの右端に時計や各種情報が表示される「サイドバー」と、Mac OS Xの「Dashboard」([F12]キーを押す)を比較していたが、これらはそれぞれ目的が違うため、一方が優れているというものではないように感じた
- サイドバーは、届いたメールのタイトルなど向こうからやってくる(プッシュ的な)情報を知るのに向いている。一方Dashboardは、ちょっとした情報を知りたいときに自分から見に行くもの(プル的)だと思う
これらのVistaの機能に対してアップルは「OS Xは2年前から実現しています、すごいでしょ」という主旨の話をしていた。
でもそれって、ものすごーく深刻な状況ではないか。OS XはVistaの新機能を2年前から実装しているのに、そのことがあまりにも知られてない気がしませんか。
アップルの公式サイトでは、これらの「昔から実装されている」OS Xの機能を、ムービーも使って説明している。exposéやDashboardなどは、実際に動きを見ればわかる(そして、見ないと想像しづらい)ので、ムービーを置いてくれるのはとてもよい。
ところがこれらのムービーはQuickTime形式のため、WindowsではまずQuickTimeをインストールしないと見られない。
YouTubeがある今、これってちょっとどうなのか。
たくさんの人に、これらの機能が優れていると心からアピールしたいのなら、他社の形式であってもより普及している、Flash形式にするのがよいと思うのだ。
そういうところに、アップル的な不行き届き感を抱くのだった。
なぜMacは、commandキーに「command」と刻印しないのはどうしてだぜ?
初めてMacを使う人は絶対に、まずここで詰まると思うのだ。「コマンドキーを押しながら…」と言われて「それはどこにありますか」と答えるやり取り。
一度知ればもう二度と迷わないから、Macを少しでも「使った」といえるようになれば、それを知らなかったことすら忘れてしまうかもしれない。
でも最初は誰も知らないはずなのだ。このリンゴや井げたのマークがついたキーの名前が「command」キーであることを。
MacBookについていたマニュアル小冊子(「Everything Mac〜Macのすべて」)をぱらぱらとめくってみたが、commandキーを含めた特殊キーを説明しているところは見つからなかった。
Macにはcommandキーのほかにも、[option]キー、[shift]キー、[control]キーなどの特殊キーがある。
これらを使うショートカットは、アプリケーションのメニューに表示されるのだけれど、どの記号がどのキーに対応するのか、見ただけではわからない。
アイコンとキー名の組み合わせは、下の通り。
こういうところも、まとめて説明しておいてほしい。
こんなちょっとしたことでも適切に情報が提供されれば、使い始めの印象はだいぶよくなるんじゃないだろうか。
- 関連記事:「マックブックやっとセットアップ」(d:id:Imamura:20061128:setupmac)
:MacBookの開き方が説明されていなくてちょっと、という話など
追記
8月に発表された新しいキーボードでは、アップルマークの代わりに「command」と刻印されるようになった。
- →「Macの新しいキーボードはcommandキーに『command』と書いてある!」(d:id:Imamura:20070808:newmac)
晴れ
- 2007年2月5日の記事をまとめ読み:http://ima.hatenablog.jp/entries/2007/02/05