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教育 「コンピュータを使えるようになりたい」←目的なき学習。
ドラゴンボールがネット上の「了解ネタ」として拡大しつつあること
ここでいう「了解ネタ」とは、多くの人が知っていることを前提に話をできる、各種の作品を指す。
たとえばそれはガンダムであり、ファミコンであり、「北斗の拳」であり、「ジョジョの奇妙な冒険」である。
そして最近、ネット上の「了解ネタ」として、「ドラゴンボール」の勢力が拡大しつつあると感じる。
この作品はもちろん知らぬ者とてない大ヒットマンガであるが、前提として求められる知識がこのところ増えてきている気がするのだ。特に、ベジータが登場して以降の殺伐していた頃のネタ、フリーザ様やセルなどの話がよく出てくるように思う。
これは、いま10代後半から20代後半くらいの世代がネットを活発に使っており、彼らはなつかしネタとして後期のドラゴンボールを共有しているからではないか。
一方、「了解ネタ」交代の波は30代以上の世代にも起きている。彼らは家庭を持ったり仕事が忙しくなったりして、ネットに滞留する時間が減っていく。その結果、彼らが共有していた「了解ネタ」は影響力をなくしていく。こうしてここ数年で「了解ネタ」の地位を降りたのが「キン肉マン」なのではないだろうか。
印象に基づく話ばかりだけれど、こういう移行が起きていることは誰でも感じられると思う。
くさくさしたら人にいいことを
つらいときや悲しいとき、くさくさしたときは、行きずりの人とその場限りの関係を持つとよい。
いや変な意味ではなくて、自分のことを知らない人と話をしたりするとよいという話。特にこのとき、相手に対してなにか親切をするのが一番いい。
知らない人からの親切は、お礼がどうのとか借りを作るとか、面倒なあとくされを伴わない。だから親切が純粋な善行として立ち上がり、その場を支配する。親切な人が、実はいやなことがあったから親切なことをしているなんて、周囲には知る由もない。そしてそれはそれでいいのだ。しない善よりする偽善である。
親切にする相手がいなければ、献血をしてもいい。間接的な人助けになるし、めぐりめぐって自分のためにもなる。
通勤に中央線を使っていたころは、電車がよく遅れたり止まったりしていた。そしてそれは、単に迷惑なことというわけでもなかった。周囲の見知らぬ人と情報を交換することになったりして、それは日常生活でなかなか新鮮な体験だったからだ。
中央線沿線の人たちは電車の遅れに慣れているため、混乱が少ないという事情もあっただろう。
いまの日本は、特に都心のような他人だらけの場所では、周囲の人を敵とみなして行動すると効率が上がるようになってしまっている。みんながそういう了解でいる中、電車の遅延は他人どうしに連帯感が生まれ、空気が変わる貴重な瞬間だった。
中央線の遅れがそれほど苦にならなかったのは、あの雰囲気がけっこう好きだったからでもあった。
曇り
- 2006年5月14日の記事をまとめ読み:http://ima.hatenablog.jp/entries/2006/05/14