「はてなTシャツ欲しい!」
最近読んだ本〜松浦晋也『恐るべき旅路』(ISBN:4257037008)

- 作者:松浦 晋也
- 発売日: 2005/05/21
- メディア: 単行本
火星探査機「のぞみ」は、火星へ向かう途中にトラブルを起こしてしまった。関係者の奮闘もむなしく、最終的には地球との通信ができなくなり、計画を遂行できなかった。何が原因で何が起きたのか、計画の断念に至るまでの状況を、細かく細かく追ったドキュメンタリー。440ページもの大作だが、もともとの原稿はさらに何割か多かったとのこと。
困難な状況があったとき、その制限の中で頑張っちゃう方法と、状況そのものを改善するよう働きかける方法の2つがある。「のぞみ」計画は、前者の典型だった。予算の制限や重量の制限をアクロバチックなやり方でクリアしてしまうが、そのぶん綱渡りの綱は確実に細っていく。
頑張っちゃうのもすごいけれど、そもそもその頑張りがいらない状況になるようにすることも重要だなあと思った。
「問題山積のJAXA宇宙開発長期ビジョン」(nikkeibp.jp)
執筆:松浦晋也。
- 「選択も集中も生かされていない総花的内容」(05/05/31付)
- 「有人宇宙分野で継続してしまった戦略なき対米追従」(05/06/01付)
- 「再利用とスペースプレーンの先入観から抜けきれず」(05/06/02付)
- 「番外編:研究だけだった旧NALをいかにしてJAXAへ統合するか」(05/06/03付)
《第一回コンビナートを巡る会》レポート
【元記事:《第一回コンビナートを巡る会》レポート:d:id:manpukuya:20050603:kombinat
】
id:wamiさんによる、川崎と根岸の発電所や工場を巡る会のレポート。いつも写真がすばらしいです。巨大建築愛好会の方々もどうぞ。
- その1:d:id:wami:20050601
- その2:d:id:wami:20050602
- その3:d:id:wami:20050603
余談:「コンビナート」のつづりを調べようと辞書を引いたら、これはロシア語であるそうだ。へー。
- 私による簡単すぎるレポート:「工場に萌える人々」d:id:Imamura:20050527:factory
曇り
- 2005年6月3日の記事をまとめ読み:http://ima.hatenablog.jp/entries/2005/06/03