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「おたく:人格=空間=都市」@東京都写真美術館

日本科学未来館から、恵比寿の写美へ移動。森川嘉一郎によるヴェネチア・ビエンナーレの凱旋展示を見る。

写美の地下へ行くたびに存外狭いと思うのだが、300円という入場料に見合ったボリュームともいえる。

展示は、「個室化」をクローズアップしていることが感じられて面白かった。

それぞれ、均質な個室があり、そしてその内部が果てしなく多様化している状況が提示されている。

独身男性の部屋でよくありそうな、机まわりの「コクピット化」とも関連しそうだと思った。

会場のBGMは、例のエヴァンゲリオンのと、あと『幻魔大戦』のテーマソングがえんえんループで流れていた。それはそれでよし。新日曜美術館では幻魔大戦の周辺には言及されていなかったが、会場では『幻魔大戦』のスチールとオウム真理教アーレフと改称)の施設「サティアン」の写真が並べられ、2つがハルマゲドンや超能力といったタームでつながっていたといった説明がされていた。

先週の土日は入場制限されるほどの混雑だったようだが、木曜の夕方は美術展としてはまあまあ人がいるかなといった具合だった。

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「プラネタリウムMEGASTAR-I 星空のつくりかた」

【元記事:「プラネタリウムMEGASTAR-I 星空のつくりかた」:d:id:manpukuya:20050310:megastar

今日の最終日に、駆け込みで日本科学未来館へ。メガスター好きとしては、会期の最初に真っ先に見に行ってレポートをするべきだったのだろうが、やっぱり未来館物理的にも心理的にもなかなか遠い。

展示の内容は、大平さんが昔作ったプラネタリウム1号機の一部のほか、2号機、アストロライナー(大平さんが最初に作ったレンズ式プラネタリウム)、惑星投影機、製作メモや子供の頃のスケッチなど(このプラネタリウムのスケッチは『プラネタリウムを作りました。』(ISBN:4767802512)のカバーを外すと大きく見られます)。そのほか、恒星原板を顕微鏡で見ることができたり。

メガスター+エアドームでの上映では、司会の方の前説で「メガスターの星空を見たことのある方は?」にうっかり手を挙げてしまったのが運の尽き、司会の方の近くにいたこともあって「どちらでご覧になりましたか」「メガスター(IIではない)の投影をご覧になったことは」などいろいろ質問されてしまった。こんなにふられるとは予想外。「ずいぶんご覧になってますね、追っかけてるんですね」と言われ、今さら関係者であるとも言えず「いやあまあゴニョゴニョ」。恥ずかしかった。

上映の内容は、日暮れから冬の星座や北極星を紹介し、北極へ移動すると雪と流れる雲、そしてオーロラといういつもの動画。続いて春の明け方の空を投影して明るくなるというもの。オーソドックスな内容で、こういうのもよい。

エアドームの出入り口はドアがつけられ、ずいぶん立派になっていた。ドーム内では、中心近くに寝転がって見ることもできるようになっていたのはとてもよかった。

池袋・新文芸坐にて黒澤明特集!

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http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html

3月26日から4月15日まで。

定期的に黒澤特集を組んでいた並木座文芸坐もとうの昔になくなって、このところ黒澤映画を映画館で観る機会がなかなかないなと思っていたところだったので嬉しい。今回こそ『隠し砦の三悪人』を観よう。