『真珠の耳飾りの少女』が終わってロビーへ出て、チラシ置き場をもう一度見ていたら、「テオ・アンゲロプロス映画祭」なるチラシを見つけて驚いた。東京国際フォーラムにて、昨日から16日(金)までとのこと。
驚いたのは、今日たまたまチラシを見つけるまで、そういうことが行われているとまったく知らなかったから。昔のように熱心に映画を観るわけではなくなったものの、映画の情報はそれなりに摂取しているつもりだった。そのアンテナが鈍ってきたのかもしれない。これではいけない。
シネスイッチ銀座から有楽町の東京国際フォーラムまでは、歩いて数分だ。今日は、今からなら16時30分からの『霧の中の風景』に間に合う。アンゲロプロスは『旅芸人の記録』しか観ていない(とてもよかった)のでいい機会だ。しかし、しばらく時間をつぶしてから行ってみたら…「チケットは完売です」。
もしかして、時間をつぶしたりせずすぐに東京国際フォーラムへ行けば、キャンセル待ちで入れたかもしれない。こういう映画祭でのチケット販売のあんばいを読み違えるあたり、先ほどに続いてなんだか衰えのようなものを感じた。
アンゲロプロスの映画は、できるだけスクリーンで観たい。次の機会を狙って、改めてアンテナを張ることにしよう。