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アンゲロプロス映画祭

真珠の耳飾りの少女』が終わってロビーへ出て、チラシ置き場をもう一度見ていたら、「テオ・アンゲロプロス映画祭」なるチラシを見つけて驚いた。東京国際フォーラムにて、昨日から16日(金)までとのこと。

驚いたのは、今日たまたまチラシを見つけるまで、そういうことが行われているとまったく知らなかったから。昔のように熱心に映画を観るわけではなくなったものの、映画の情報はそれなりに摂取しているつもりだった。そのアンテナが鈍ってきたのかもしれない。これではいけない。

シネスイッチ銀座から有楽町の東京国際フォーラムまでは、歩いて数分だ。今日は、今からなら16時30分からの『霧の中の風景』に間に合う。アンゲロプロスは『旅芸人の記録』しか観ていない(とてもよかった)のでいい機会だ。しかし、しばらく時間をつぶしてから行ってみたら…「チケットは完売です」。

もしかして、時間をつぶしたりせずすぐに東京国際フォーラムへ行けば、キャンセル待ちで入れたかもしれない。こういう映画祭でのチケット販売のあんばいを読み違えるあたり、先ほどに続いてなんだか衰えのようなものを感じた。

アンゲロプロスの映画は、できるだけスクリーンで観たい。次の機会を狙って、改めてアンテナを張ることにしよう。

真珠の耳飾りの少女

シネスイッチ銀座にて鑑賞。

17世紀半ばのオランダ。フェルメールの代表作「青いターバンの少女」の制作をめぐる話。なかなかよかった。

光の加減がとても美しく調節されていて、見ていて心地よい。このころに存在した光だけで撮影されているのだろう。またフェルメールの絵がどんどん出てくるようなことはなく、背景にさりげなく使われていたりする控えめさがまたいい感じ。

精肉屋のお兄さん、自分が魅力的であると勘違いしたりしないかな、とか余計な心配をしたりして。

シネスイッチ銀座での上映は7月30日までとのこと。