『「面白い!」を見つける』(2025年11月10日 初版第一刷発行)の勝手な正誤表
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- 生々しさ勝ってしまった→生々しさが勝ってしまった
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- 価値がないようにに見える→価値がないように見える
自作キーボードやアクリルアクセサリをBOOTHで頒布しています。どうぞご覧ください

本記事では自作キーボード「ThumbShift3」の組み立て方を解説します。作業に入る前にこのビルドガイドを一通り読んでおいてください。
ThumbShift3はThumbShiftシリーズの最新版で、旧モデルと比べてこんな特徴があります。

以下はThumbShiftシリーズ共通の特徴です。
12月20日(土)の正午にBOOTHで販売を開始する予定です。以後の販売についてはBOOTHページをご覧ください。
頒布品に含まれるものの一覧です。

5日に封切りになったので観に行った。マンガの第一話を読んだ気がするがずっと前の話で、ヤングアニマルで連載が始まったのは2016年だそうだ。
実にメメント・モリな作品だと感じた。戦争映画なのだから死と隣り合わせで、死について思う作品なのは当たり前かもしれない。しかしこの映画で描かれる死は戦闘での死だけではなく、むしろそれ以外の死に方に重点を置いて描写される。敵と戦うという目的と関係ないところであっさり死んでしまう空しさがあちこちにあった。実際、旧日本軍の死者230万人のうち餓死や病死は6割以上とも言われている。そのほかにも映画にあるような、敵の攻撃以外での死亡もけっこうな数があるのだろう。
映画を観たあとマンガは全11巻と聞いて、とするとマンガを読んでいた人に映画はダイジェストになっているかもと思った。ちょうどhontoで「最新完結コミック超無料まつり」が開催されていて、「ペリリュー」も5巻+外伝1巻を13日まで無料で読むことができる。(追記:外伝1巻には本編終了後の物語も収録されており、映画のネタバレになっている。ご注意を)
読んでみたらなるほど、映画ではうまく話を省略してつなげている。特に主人公が直接見聞きしない部分、大きな戦局などは映画ではまったく描写されない。主人公の体験が物語の中心になっていて、周辺の状況はまったくわからない。これはいい感じだった。
追記:劇中、米兵の英語のセリフはすべて字幕がなく、何を言っているのかわからない。これも主人公の主観にもとづく演出の一環なのだな。
それから1巻の巻末には、マンガとしての見た目を重視して事実から改変したところの解説があった。南方の兵士は通常半袖半ズボンで、ヘルメットも革靴も戦闘中以外は使わなかったとのこと。しかしこれをそのままこの絵柄に適用すると兵士が子供のように見えてしまうので、兵士らしくなるよう長袖長ズボン、ヘルメットに革靴としたそうだ。あわせて眼鏡のフレームも戦時中は丸型に統一されていたところ、本作では主人公だけ目立つように四角いフレームにしたという。なるほどね。
連載が終わったのが今年の6月で、映画の公開は12月。映画は連載が終わるずっと前から作っていただろうから、終盤の展開は作者から映画スタッフにあらかじめ開示されていたのだろうと思ったりした。(映画の脚本には西村ジュンジと並んで原作者の武田一義の名前もある)
(追記:本編の最終11巻が発売されたのは2021年で、その後は「外伝」を執筆していたようなので、上の推測は見当違いでした)
劇場に置かれていたぬいぐるみ。

本記事は、キーボード #1 Advent Calendar 2025
の5日目の記事です。JLCPCBからスポンサードを受けています。
昨日の記事はcormoranさんによる「電池で動く分割キーボード DYA Dash の回路設計を解説してみる
」でした。無線キーボードならではの省電力化やタッチセンサーつきのキーマトリクス、乾電池を使った電源回路について解説されています。乾電池はLiPoバッテリーなどよりずっと安全だし入手性がとてもよいので、使う側にはありがたいですね。
あわせてキーボード #2 Advent Calendar 2025
もご覧ください。
自作したキーボードの「ThumbShift2」は、キー配列や機能はよくできていると感じる。しかしもう少し薄くしたい。

ThumbShift2が厚い原因はマイコンのRP2040-Zeroである。これは基板の両面に部品が実装されている上に、USB端子は基板の上にそのまま載っている。リセットボタンやBOOTボタンがあるから、Pro Microのようにマイコンを裏返して実装することもできない。
ThumbShift2ビルドガイド
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キーボードのメイン基板にマイコンを載せるのをやめて、マイコンを構成している部品を直接メイン基板に実装すれば、マイコンの厚みを考慮せずにすむ。その際にUSB端子をミッドマウントタイプ(基板をコの字にくり抜き、そこにコネクタを沈めるように実装する方法)にすれば、実装後の基板の厚みはUSBコネクタの厚みと同じになる。計算すると、ThumbShift2と比べて約5ミリ薄くできるとわかった。今の構造では限界の薄さだろう。これで作ってみよう。
マイコンを使わないとなると、マイコン上に細かく載っているたくさんの部品を全部メイン基板上に自分で配置、配線しなければならない。これを手はんだするのはとても無理なのでPCBAを依頼したい。PCBAとは、KiCadで設計した基板を発注する際、どの部品をどこに置くかの指示書も送って、その通りに部品をはんだ付けしてもらうサービスである。
これまでキーボードを2つ設計してきたものの、電子工作にはまったくうとい。自作キーボードの設計は、並べたスイッチをキーボードとして使えるようにする部分をマイコンにおまかせすれば電子工作としては簡単な方だ。今回はマイコンの部分も自分でメイン基板上に配置、配線しなければならない。
幸い、先人のサンプルがいろいろある。おもに以下を参考にして基板を設計した。
そしてSelf-made Keyboards In Japanやサリチル酸さんのDiscordでいろいろ質問したくさん指摘され、おかげさまでこれなら多分大丈夫だろうというところまで完成度を上げることができた。本当にありがとうございました。
(2025/12/28追記:「msic/RP2040_KiCad_template at main · skeletonkbd/msic
」に、キーボードの設計に使えてJLCPCB向けに部品選定まですませた、RP2040表面実装のKiCad用テンプレートがあった。これはありがたい。気付いていれば使わせてもらっただろう)


こことここは配線をなるべく短くとか、この線とこの線はできる限り同じ長さで並べて配線する(USB_D+とD-のペア、差動ペアという)などのルールがいろいろあった。スイッチソケットのパッド周囲にビアを打ってあるのは、こうするとパッドがはがれにくくなると聞いたため。
RP2040周辺の配線はすごい密度で、完成図を見ると自分でもよくこんなにできたなと思う。

参考にした回路図をもとに、RP2040の各ピンから少しずつ配線を伸ばすようにしていたらできた。コツは、ここはどうしてもこう配線せざるを得ないというピンからまず配線を伸ばすことだと感じた。大幅な手戻りが発生しなかったのは運がよかった。配線は時に難しいが、パズルみたいで楽しくもある。
部品の配置の際には部品の表/裏にも注意する。裏に配置する部品であっても「フットプリントのプロパティ」で「面」が「表面」になっていると、PCBAの際には表側のフットプリントと判断され部品が配置されない。

裏側に配置する部品は、表側に配置されたフットプリントを「F」キーで裏側に移動させたときに表裏が正しくなるようにする。今回はダイオードのフットプリントを裏返しにしたのを自分で作った。

また、LED(SK6812MINI-E)はJLCPCBでは「Economic and Standard」だった(原稿執筆時。現在は「Standard Only」)が、今回はPCBAせず自分で手はんだすることになった。というのはMSL(Moisture Sensitivity Level、湿度感度レベル)がレベル5だったから。

MSLが高いとはんだリフローの前にベーキングが必要となり、ベーキングするとエコノミックPCBAではなく標準PCBAになる。するとPCBAの基本料金だけで5,000円くらい高くなる。JLCPCBからは「1.ベーキングする(標準PCBAになる)」「2.ほかの部品を選ぶ」「3.発注者の責任でかまわずPCBAする」という選択肢が示された。SK6812MINI-Eなら自分ではんだ付けできる。部品を実装しないよう依頼した。
USBコネクタの電源線のビア(下の画像中央の4つの円)は、これ以上小さくしてお互い近づけると基板の製造時に追加の技術料が数千円発生する。

それから差動ペアの配線長は「7」キー(「配線」-「単線の長さを調整」)で測定しつつ調整する。このとき、測定する配線が端から端まで正しく測定されているかをよく確認する。配線の余分な切れ端が残っていたりすると、配線長を正しく測定できなくなることがある。
下の画像では、USB_D+とUSB_D-の長さは測定するとほぼ同じだが、よく見るとUSB_D+はビアの手前まで、USB_D-はビアの先の赤い配線まで測定している。これでは配線長の差を正しく測定できない。

配線を修正した結果、USB_D+とUSB_D-のいずれも、ビアまでの配線長を測定している。この状態で配線長がほぼ同じになるようにする。

差動ペアをこんなに長くするなんてとかいろいろありましょうが、USBコネクタとRP2040はそれぞれここに置きたい。ひとまずこれで完成とした。
基板の設計ができたら発注である。PCBAのための具体的な操作はこちらがとても詳しい。
PCBAの発注には、KiCadが「KiCad official repository」に入れているプラグイン「Fabrication Toolkit」を使う。

ツールバーの端に追加されたアイコンをクリックし、そのまま「Generate」をクリックすれば「Production」フォルダにガーバーファイル(プロジェクト名.zip)、BOMファイル(bom.csv)、CPLファイル(positions.csv)が作られる。

「Production」というフォルダ名は変えられず、出力し直すたびにフォルダ内のファイルは警告なく上書きされる。なのでメイン基板のデータに続けてスイッチプレートやボトムプレートのデータを出力するなら、フォルダ名の「Production」を「Produciton_main」「Production_top」などに変更していくとよい。
さて、JLCPCBの「発注する」(https://cart.jlcpcb.com/jp/quote/)からガーバーファイルをアップロードしたらPCBAを指定し、「次へ」をクリックすると基板のプレビューが出る。

上の画像では左下のシルクが反転している(基板の向かって裏側に刻印されるシルクがこちら側に見えている)が、この段階ではこういうことはよくあるので気にせず「次へ」。「部品表」のセクションへ移動する。
KiCadで各部品の「Value」(数値)をちゃんと指定しておけば、発注時にJLCPCB側がある程度自動的に選んでくれる。PCBAの発注というと以前読んだ記事では、KiCadから部品表と部品配置ファイルをエクスポートしてそれを表計算ソフトで編集して…みたいな手順だったけれどそれはもう不要。それどころか上の記事によると、回路図エディタのシンボルフィールドテーブルに「LCSC」などの列を作って、自分でhttps://jlcpcb.com/partsから部品を探して部品番号を入れて…みたいな手順も必要ないそうだ。
今回は上の記事を知る前に自分で部品番号を入れた。次回は部品選びをJLCPCBにやってもらおう。いずれにしても正しい部品かどうかしっかりチェックする。標準PCBAにならず、エコノミーPCBAでおさまるように。
「部品表」に続く「コンポーネントの配置」では基板に部品が載った状態のプレビューが出る。ここでは部品の向きをよく確認する。右の部品一覧をクリックすると、該当の部品が選択される。

向きが違っていたら、スペースキーを押すと部品が反時計回りに90度ずつ回転する。(ここではLEDを回転させているが、最終的に前述の通り実装しないことになった)

ここでは基板が3D表示されていてぐるぐる回せる。USBコネクタがミッドマウントになっていることも確認できる。

「次へ」をクリックし、カートに保存したらほかの基板(ThumbShiftの場合スイッチプレートやボトムプレート)のデータも「発注する」からアップロードしてカートへ入れる。カートから発注する基板を選び(たいてい全部)、「安全な決済」ボタンをクリックして送り先や支払い方法を選択すれば発注は完了である。
今回は進捗状況が「All orders have been reviewed, waiting for engineers to produce the manufacturing data.」になってから動きが止まってしまった。数日待ってチャットで問い合わせたところ、メールを送っていてこちらの返事待ちだという。おかしい。メールは受信トレイはもちろん、迷惑メールフォルダやゴミ箱にも届いていなかった。謎である。メールを再送してもらった。それが上述のLEDに関する問い合わせで、「LEDは実装しません」と送ったらすぐに製造が始まった。
パソコンの画面では拡大して見るが、届いた基板だとマイコンまわりはとても細かい。そしてちゃんと実装されている。はず。

ミッドマウントのUSBコネクタもちゃんとついている。いいですね。

組み立てたらこうなった。薄い。

奥が今使っているThumbShift2で、手前が今回作ったキーボード。ボトムプレートからスイッチプレートまでの距離が9ミリから4ミリになった。5ミリの差は大きい。

このキーボードはThumbShift3と名付けよう。これでエンドゲームとし、キーボードの設計は最後にするつもり。
実はファームウェアの書き方を1行間違えていて、当初キーが全部反応しなかった。またしてもDiscordで質問して指摘してもらった。助かりました。
ThumbShift3はBOOTHや来年3月28日の
キーケットで販売する予定です。来年2月8日の
天キーにも持って行きます。BOOTHには今使っているThumbShift2や、旧モデルのThumbShift5-15tbもあります。どうぞご覧ください。
明日はtakashicompanyさんの記事です。内容は「書く」とのことで、何が出てくるでしょうか。
この記事はThumbShift2で書きました。
ThumbShift3のビルドガイドを書きました。BOOTHでは12月20日(土)の正午に販売開始する予定です。
確か一人暮らしを始めたときからだから、30年以上使ってきた雪平鍋の取っ手が外れた。長いことお疲れさまでした。次のを買おう。

ヨドバシで雪平鍋を探したら、あれ? これうちのと同じでは? というのが見つかった。それがこれ。
Amazonだとこちら。
ヨシカワの雪平鍋、直径18センチのYH6752。せっかくなのでこれを買うことにした。

新品はピカピカだ。

目盛りの区切りは同じ。やはり同じものなのでは?

木の取っ手と鍋をつなぐ金具の形は少し違うけれど、鍋側の板は同じ形だ。

これまで使っていた雪平鍋にメーカーのロゴを見つけた。拡大するとYOSHKAWAと読める。

新しいほうは鍋裏の中央に同じロゴが入っていた。

これで決まりですね。メーカーが同じで仕様も共通。少しずつ改良されながら販売されてきた同じ商品に違いない。30年後に取っ手が外れるかもしれないが、そんな先のことを心配しても仕方ない。また長い付き合いになるだろう。
みんなでキーボードを持ち寄ってわいわい交流するイベント「天下一キーボードわいわい会 vol.9」(天キー9)に参加した。

今回はチケットを購入可能になってから370人分の枠が24時間たたずに埋まってしまった。これは早い。そして当日の会場はキーボードの数が今までで一番多いと感じた。
持ち込んだキーボードは今使っているThumbShift2。天キーでは初披露、といっても旧モデルのThumbShift5-15tbとキー配列は変わらないしサイズも1ミリ2ミリしか違わない。

天キーに持ち込まれるキーボードはどこかとがっているものが多い。ThumbShift2はぱっと見普通のキーボードなので、こういう場では不利だなあと感じる。実際はいろいろ考えて作っているんですけどね。詳しくは以下を読んでください。
今回も会場で写真をちょっと撮った。
革製キーキャップ。鬼のアカガネ氏製作。革を水で伸ばして芯をくるむようにして作るとのこと。使っているうちに風合いが変わって味わいが出てきそう。

#天キー 展示した本革キーキャップ、どうやって作られているの?との疑問も多かったので、裏側の写真を公開します!!
— 鬼のアカガネ_プロダクト作家(仕込み中) (@Oni_no_Akagane) November 15, 2025
MX軸装着用に極薄なプラパーツが嵌っています。一応外れないよう接着してますが、絞って成形しているので革だけでカタチはキープされてますよ!#自作キーボード pic.twitter.com/Vsal8gkCer
HueForgeは画像を3Dプリントで再現するデータを作ってくれるアプリケーションで、それを使って「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」をキーキャップとして出力したもの。製作はalg氏。



細長いキーボードは、液晶タブレットの上部に据え付けて使う。久嶋八氏製作。

キーボードを通して自分の世界を表現していると感じる。Pseudoku氏製作。

今回は薄いキーボードを多く見かけた。自分が気になっているから目につくのかも。いくつかはアルミ削り出しで存在感がある。こんなに薄くなくてもよいので自分のキーボードももうちょっと薄くしたい。





最後の抽選会でデスクマットが当たった。当たったのはとても久しぶり。しかし机が狭くてデスクマットを敷く広さがない。撮影のときにでも使わせてもらおう。
「お待ちください」の時間が長いので、中継がある時間帯をコメントしておいた。
前回と今回で違うのはThumbShiftをBOOTHで販売しているということで、そのアピールもしたいと思っていたがなかなか難しかった。周囲とのかねあいで、置き場所の運もある。たくさんのキーボードが並ぶ中で人目を引くようにする方法をもっと考えなければと感じた。