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図書館の裏をかいた

最近、図書館に監視されているような気がしていた。

どうもこのところ、図書館へ行った日の夕方とか夜に「予約した資料の準備ができました」のメールが来ることが多い。えー今日もう行っちゃったよと考えてから「これこの間もあったな」と思うことが増えている。

図書館のWebサイトでは、自分が予約中の資料を一覧できる。それぞれの資料について、あと何人で自分の番が来るかも載っている。そこをよく見て、次は自分の番という資料がないことを確認したのち図書館へ行ったら、その日にやっぱり「予約した資料の準備ができました」のメールが来た。すぐ来る本はないはずなのにおかしい。どういうことかと思ったら、ほかの自治体から借りてきた本の準備ができたのだった。ほかから借りてくる本だと「あと何人」の情報は載らない。その手で来たか。行動を完全に読まれていて油断できない。

そこで先日、今日は図書館へ行こうかな~というそぶりを見せつつ行くのをやめた。予約しているこの本は、次は自分の番という状態になってから1週間くらい経っている気がする。危険だ。今日図書館へ行くと帰ってきてからメールが来るのではないか。そう考えたのだった。

そうしたらその日の夕方、果たして「予約した資料の準備ができました」のメールが届いたのである。やった。図書館を出し抜いた。

自分以外には「だから何」という話だし、図書館はいつも通りの仕事をしているだけだろう。しかし思った通りにことが運んだ満足感があった。翌日図書館で本を受け取り、その日はもうメールは来なかった。

関連リンク

借りたい本が自分の自治体の図書館にないときは、「カーリル」でほかの図書館の所蔵状況を検索できる。また「Libron」を使うと、Amazonのページにカーリルを介した蔵書検索のリンクを埋め込むことができる。

サンシェードを下ろして上げた話

3月14日は東京の最高気温が24.1度にもなった。

気温が高くても湿度は高くないから夏よりましとはいえ、このころの最高気温は15度前後が普通であり体が暑さに慣れていない。窓を開けて風を通せば少しは涼しくなるだろう。しかし花粉が「非常に多い」の日に窓を開けると5分で鼻が腐ってしまう死の森である。

あまりの暑さに西側の窓のサンシェードを下ろした。まだ3月なのに。

サンシェードはつっぱり棒にS字フックでかけてある。最近は秋になっても取り外さず、くるくる巻き上げて洗濯ばさみで留めている。洗濯ばさみを外せばストンと下りてくる。出してきてかけたり外して片付けたりの手間がなくてよい。

過去の記録を見てみると、サンシェードをかけた日は4月中旬から6月上旬の間となっている。

これが今年は3月中旬になってしまった。サンシェードを下ろしたのは西側だけとはいえずいぶん早い。

そして最高気温が20度を超える日は17日まで続き、サンシェードはいい仕事をしてくれた。そこまではいいのだが、18日の最高気温はいきなり6.2度。冷たい雨である。暖房を入れた。20日は晴れて、最高気温は15.5度と平年に戻った。午前中は暖房がほしく、午後は西からの日差しで部屋を暖めてほしい。

サンシェードは下ろしてから1週間で巻き上げて、いったんお役御免になった。次に下ろすのは1か月くらい後かな。

追記

4月10日に都心ではもう初めての夏日になった。東側の窓も含めてすべてのサンシェードをかけた。

オミクロン株の第6波は乗り越えたようだが

(「これまでの記事」は数が増えたのでこのエントリの末尾に載せることにしました)

東京都での新型コロナウイルスの新規感染確認者数を記録するグラフがまた右端まで来た。去年の11月16日から2月28日までのグラフはこういう結果になった。

左右の縦軸の最大値は、左軸が11.0倍、右軸が22,000人。このグラフを作り始めたときは以下だった。

縦軸の最大値は左軸が1倍、右軸が100人だったから、左軸は11倍、右軸は220倍になったということだ。年明けに感染者が急激に上がっていくと新規感染確認者数を示すオレンジの棒グラフはどんどん押しつぶされていき、最後には高さが220分の1となり横軸の中に埋まって見えなくなってしまった。

グラフの左下は最終的にこうなった

一日の新規感染確認者数は1桁まで減った日もあったのに、オミクロン株はすごかった。それまでの最大値は、第5波での去年8月19日の5,729人。それが第6波では2月2日に21,576人を記録した。

3月1日には都内の感染者の累計が100万人を超えた。都内のおよそ14人に1人が感染したことになる。しかも50万人を超えたのは今年の1月27日である。つまり累計50万人まで来るのにおよそ2年間かかったのに、その後さらに50万人が感染するまでひと月ちょっとしかかかっていない。オミクロン株おそるべしである。

ここまで増えるといよいよ周囲に感染者や濃厚接触者が増え、「感染した」「熱がある」という書き込みを見るのが珍しくなくなった。自分もちょっとした体調不良で「ひょっとして感染?」と心配になる。都心に出かける用事のときは電車に乗りたくなくて自転車で行った。その後、感染者がさらに増えて医療機関が回らなくなってくると、自転車では事故に遭ったとき搬送先がなさそうなので今度は電車で行った。幸い感染はせず、先日3回目のワクチンを打つことができた。

上のエントリでは、定期的にワクチンを打つ施策の是非や「ステルスオミクロン」ことBA.2、後遺症についてなどの記事も紹介している。読んでみてください。

現在東京都には蔓延防止等重点措置が発出されている。3月6日が期限になっているが、新規感染確認者数の7日間平均は昨日時点で11,000人台だし病床の使用率も50パーセント以上なのでとても解除できないだろう。とはいえもう以前ほど、まんぼうだの緊急事態宣言だので社会がざわざわする感じはない。それらの措置によって感染者が減る実感もあまりなく、よくも悪くも慣れてしまった。淡々と延長され、そのうちに解除されるのだろう。

3月からのグラフは下のようにした。2月中旬から5月末まで。2月までのグラフとほぼ同じ期間である。

赤い丸で表す「今日の7日間平均の前週比が続くと」の最後は「×月×日に×人」ではなく「×人を切るのは×月×日」表記に変更した。

今は7日間平均の前週比が1倍を切っているから、ゆっくりとはいえ第6波が終息する傾向である。だからといってもう大丈夫といえないのは今までの経験で明らかだ。感染力がオミクロン株より強いといわれるBA.2も出てきているし、新規感染確認者数の7日間平均がもっとずっと下がらないと安心はできない。いや、去年の秋のようにたとえ10人台になってもさらに新しい変異株が出てくればまた感染者が増えるだろう。飲み薬が一般的になったとしても、感染対策が不要になるのはまだまだ先になりそうだ。それまではマスク、手洗い、3密の回避を変わらず続けていきましょう。

関連リンク

毎日の新規感染確認者数をもとにしたグラフのツイート

画像だけを見るなら:id:Imamuraのはてなフォトライフにある「covid-19」フォルダ(CC-BYにしてありますのでルール内でどうぞご利用ください)

ファイザー→ファイザー→モデルナの副反応

この記事の続きです。

昨日、新型コロナウイルスワクチンの3回目を接種した。2回目までファイザー製だと3回目はモデルナ製の方が抗体価が上がるそうなのでモデルナで。

モデルナは副反応が強めと思われているのか不人気だそうだ。自分と同じファイザー2回の人は日本でたしか8割くらい。その人たちの多くが3回目もファイザー希望となったら、モデルナが余るのも仕方がない。

会場は「ここで接種するのはモデルナです」の貼り紙がそこら中にあった。受診票や問診票のチェック、問診や接種直前でもいちいち「モデルナですよ」と確認される。ここまで徹底していれば「ファイザー希望だったのにモデルナを打たれた!」まで進む人が万が一いたとしても「何度も確認しましたよね」と言われて終わりだろう。

ワクチン接種の手続きはいつも通りスムーズに進んだ。「肩を出しやすい服装でお越しください」はなかなか難しい。夏のワクチン接種ではTシャツ1枚で行けばよかった。この季節だといろいろ着込んでいる。インナーは長袖のヒートテックじゃないと寒くてつらい。結局いつもの格好で行って遠山の金さんみたいに片肌を脱いだ。

接種後の10分ほどの経過観察で急激な反応はなし。会場に着いてから30分ほどで出てくることができた。これまでは「十分な抗体がつくのは2回目接種後2週間たってから」と言われていたが今回はそういう話がないような気がする。接種したらすぐに効果が出るのだろうか?

こういう記事があった。タイトルはうさんくさいけれど日経サイエンスだから大丈夫だろう。

発症リスクがワクチン接種によってどれだけ下がるかを示す発症予防効果は、2回目接種から半年後には約10%に下がるが、3回目接種の2〜4週間後には65〜75%に回復する。2回目接種の後とほぼ同じレベルだ。

新型コロナ: ワクチン3回目接種、抗体の量だけでなく「質」が高まる: 日本経済新聞

やっぱり2週間くらい待つのがいいみたい。

副反応はどのくらい出るだろうか。2回目までのファイザーは左腕が少し痛くなったくらいですんだ。

帰宅して念のため頭痛薬を飲んだ。夜になったら寒けや軽い関節痛など、風邪みたいな症状が出てきた。ここでもう一度薬を飲めばよかったんだな。風邪を引くことが少ないから、症状を薬で緩和することに意識が向かなかった。布団に入ってもなかなか眠れなかった。

気がつくと朝。体調はずっとよくなっている。朝食後また頭痛薬を飲んだらさらに回復した。よかった。ファイザーでは副反応はほとんどなく、3回目のモデルナワクチンは2回目までの半量だというが、それでも「体調が悪い」といえる状態になった。

抗体が減ってきたらワクチンを打つのをくり返すのはいい戦略ではないという話がある。下の記事参照。

「毎年3回など頻繁に打ち続けるような方法は、学者も行政も『持続可能』と評価する人はいないと思います」とある。

国民全員にワクチンを打ち続けるのはコストがかかるし副反応のこともある。実際3回目の接種は「前回は副反応がひどかったから様子見」なんていう意見も少なくないようだ。しかしそれは危ない。上の引用のように、2回目の接種から半年で発症予防効果は10%ほどに下がってしまう。オミクロン株の重症化率が低いといっても「デルタ株よりは」というだけで、最初の新型コロナウイルスと同じくらいだという。

この記事によると、「オミクロン株の病原性そのものは武漢市で最初に広がった新型コロナウイルスと同等くらいと考えられています」だそうだ。

オミクロン株は感染力が高いからたくさんの人が感染する。感染者が増えれば重症になる人の数も一緒に増えてしまう。今はとても感染しやすく、自分が感染するかどうか、さらに重症化するかどうかは確率でしかない。そう考えれば感染しないに越したことはない。

さらに今はBA.2というオミクロン株の亜種が出てきている。感染力がオミクロン株よりさらに高いという。「ステルスオミクロン」という別名はPCR検査などで検出できないのかと思ったらそうではなく、BA.2かどうかを確定するのに詳細な遺伝子検査が必要ということだった。下の記事参照。

それに新型コロナウイルスに感染すると後遺症の心配もある。下の記事はワクチンが出てくる前に感染し、感染そのものは軽症で済んだがいわゆる慢性疲労症候群になってしまった記者さんのルポ。これは怖い。

ワクチンを打ってもこれで安心ということはない。また新しい変異株も出てくるだろう。引き続きマスク、手洗い、3密の回避を続けて、みんなでパンデミックを乗り越えましょう。

花粉症の薬をもらう2022

数日前から透明な鼻水が出るようになった。今年も花粉症の薬をもらいに行こう。いつものクリニックへ午後の診療に行ってみたら、診察待ちの人は一人もいなかった。

  • 診察…1,070円
  • 薬(ルパフィン)…8週間分1,720円
  • 合計…2,790円

これで3月11日までの薬は確保できた。去年は診察が1,190円、薬が4週間分で1,320円だったからずいぶんお安い。

去年の記事
花粉症の薬をもらう

今年の最初の受診は、去年の2月5日より1週間ほど早かった。上の記事では、それより前の花粉症の記事(シーズン最初に花粉症について書いたもの)を一覧にしてある。

毎年書いているように、いつの間にか花粉症の症状があまり出なくなっている。何十年もかけて体が慣れてきたのかもしれない。年を取ってよかったと思うことのひとつだ。

小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会(発表された論文、サンプルのカタログ公開と公募開始)

登壇者

JAXA 宇宙科学研究所はやぶさ2プロジェクトチーム

  • 統合サイエンスチームメンバー 臼井寛裕(うすい・ともひろ)(JAXA 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授/JAXA 宇宙科学研究所地球外物質研究グループ グループ長)
  • 初期記載統括担当 矢田達(やだ・とおる)(JAXA 宇宙科学研究所 地球外物質研究グループ 主任研究開発員)
  • マイクロオメガ担当(Co-PI) 岡田達明(おかだ・たつあき)(JAXA 宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 准教授)

記者説明会の概要と目次


3次元サンプリングによる小惑星表面および地下物質を含む物質が記載されたカタログ

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おみくじは小吉

毎年恒例のおみくじを初詣で引いた。小吉。

第二十八番

どんなに枯れた土からもやり方一つでが出て花が咲く
今自分のできることを考えなさい
花が咲くと信じたものだけが希望の芽を育てることができるのです

運勢 小吉


  • 願望:叶うよう日頃から行動せよ 運気も変わる
  • 仕事:周囲との協調も大切だが個人の力もつけよ 自信に繋がる
  • 恋愛:理想ばかり追い求めず目の前の人を愛せ
  • 健康:思い切り声を出し笑うことが一番の健康法
  • 学業:ライバルは自分です 人と比べるより自分と向き合いなさい
  • 金運:節約を心がけよ 浪費ばかりで生活も苦しい傾向
  • 旅行:現地の食や文化を取り入れると運気上昇
  • 出産おさん:大仕事に向け体調管理には気をつけて 無理は禁物

縁起物は小槌だった。

去年のおみくじを見直してみた。「仕事:今がやりがいのある仕事 実績も上げ高評価」はまあまあその通りかも。

2021年は2020年に続いて新型コロナウイルスに支配された年だった。8月の感染爆発と10月の落ち着きが対照的だったと感じる。12月からはオミクロン株の広がりを待たずに新規感染確認者数が増えてきている。新しい変異株が今後も出てくることを考えると、ワクチン接種は3回目で終わりとはならなさそうだ。となると2022年もパンデミックは続くだろう。少なくとも、マスクをして出かける生活が今年で終わることはないのではなかろうか。

これまでのおみくじ