「moon」がSwitch向けに出ると知ってびっくり

今日の「ニンテンドーダイレクト」の中で、「moon」がSwitchに移植されると発表されたそうだ。1997年10月の満月の日、プレイステーション用に発売されてから22年目にして初めての移植である。その間PSアーカイブスやPSクラシックにも収録されなかったから、ソフトがプレミア価格になっていた。

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MOON

MOON

moon(ムーン) PlayStation the Best

moon(ムーン) PlayStation the Best

いまAmazonでは中古が6,000円台になっている。(44,500円とか37,999円は新品の価格。新品で持っているのはすごいといえばすごい)

Switch用のmoonは1,980円だそうで、評判を聞いても遊ぶ機会がなかった人が遊べるようになるのはいいことだ。

2010年には「moon」制作スタッフの西健一が、「技術的、権利的問題はクリアしているがセールスが期待できないとPSアーカイブス入りが立ち消えになる」とツイートしていた。

それが今日大逆転したのだから、そりゃあファンは喜びますよ。

「moon」はいろいろと独特なゲームで、そこに魅力を感じて熱く語る人が多い。

  • 戦闘しないRPG。勇者に殺されたアニマルのさまよう魂を救うと手に入る「ラブ」の数でレベルアップする。「アンチRPG」をうたい、キャッチコピーは「もう、勇者しない。」
  • 行ける範囲の広がり方。最初はすぐ疲れるので遠くへ行けない。レベルアップすると体力がつき、より遠くまで行けるようになる
    • このシステムは「moon」に関わった人たちの間だけで継承され、「ラブデリック系」と称されるタイトル以外では見たことがないのが面白い
  • ハナモゲラ語、またはムーンボイス。登場人物がしゃべるとき、「どうぶつの森」のようなモヨモヨした声を出す。それ自体ではなにを言っているのかわからない。キャラクターごとに異なる声で、それぞれの口調を想像させる
  • 癖がある登場人物。会話やイベントを通して、それぞれなりに考えを持って生きていると感じられる
  • ストーカー的な主人公。登場人物は曜日や時刻で行動が決まっていて、タイミングを待つためにずっと後をつけることになったりする
  • 選べるBGM。特定の場所を除き、手に入れたMD(Moon Disk)から自由に選曲できる。複数の曲でプレイリストを作り、その順で再生することも可能。収録されている楽曲はさまざまなインディーズバンドが提供している(ゲーム中のMDはモノラルだったが、Switch版はステレオになるとのこと)
  • 粘土のキャラクター。勇者に殺された「アニマル」は粘土の人形を撮影して使用

ゲームの紹介ツイート。

いろいろと独特なので、「幻の傑作」のような扱いをされるのはちょっと違うと感じる。合う人にはすごく合って一番好きなゲームに挙げる人がたくさんいる。「UNDERTALE」の作者、トビー・フォックスもmoonが好きなのだそうだ。唯一無二のゲームだが一方であまりに独創的なので、ピンとこない人もまた多いのではないだろうか。

今回の移植はオリジナルをあえて忠実に再現しているそうで、現代に合わせた調整などはしていないとのこと。だとするとちょっと理不尽に難しいところもあるからその点でも人を選びそう。あとMDのプレイリストを編集するUIがねーちょっとねー。

とはいえ好きな人の好きっぷりがすごいので、今日公開された記事でもブコメでファンが大喜びしている。

そのほか、以前の記事をいくつか紹介。

特に最後の「20年目の同窓会」はすごく長いけれど必読です。

そういえばmoonはサントラも出ていたのだった。もしSwitch版がよく売れたらこれも復刻してほしい。なにしろこの値段ですよ。

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MOON オリジナル・サウンド

MOON オリジナル・サウンド

「SKETCHES OF MOONDAYS」は3枚組で、MDの曲も全部収録されている。ぜひお願いします。


追記:このエントリの投稿後に発表された記事から