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TMC2100でとても静かな3Dプリンタに

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3Dプリンタの動作音を小さくするために、ステッピングモータードライバ(というパーツ)を交換した。

↑だといま1個1,499円、デルタ型3Dプリンタだと3つの柱+エクストルーダで4つ使うので約6,000円となる。AliExpressでは4,009円だった。

(下はAliExpressで売られているTMC2100の例)

4pcs Silent Design 3D Printer TMC2100 Stepper Motor Driver 256 segments Motor Drive, Compatible w/ 32 bit Lerdge Motherboard

  • ショップ: REPRAP Center Store
  • 価格: 3,765円(送料込)※記事掲載時の価格です

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A4988からTMC2100に交換してみると、本当に動作音が小さくなった。今まではステッピングモーターが動くたびにピロリラピロリラ〜とにぎやかだったのがほぼ無音に。数千円かかるがお金で騒音を解決できるのだからすばらしい。

当初はホームポジションへ戻すときの音が大きかったが、Marlinの「HOMING_FEEDRATE」が「{200*60, 200*60, 200*60, 0}」だったのを「{8000, 8000, 8000, 0}」に下げたところ、ホーミング時の音も小さくなった。

ここで「TMC2100に交換したらホラこんなに!」とできるように動画を撮っておくのがよかったが、いい感じに撮れなかった。どのくらい変わるかは下のリンクからご覧ください。

ただし、いいことばかりではない。造形速度を今までと同じ40ミリ/秒で出力するとたびたび脱調を起こしてしまう。モーターがきちんと動かず、造形物が途中から横にずれたようになってしまう。安定して出力できるのは20ミリ/秒だった。TMC2100が熱暴走しているのだとしたら、制御基板(RAMPS1.4)に冷却ファンを取り付ければもう少し速く造形できるかもしれない。

参考リンク

TMC2100でマイ3Dプリンターatomが超静音に! - East Music Works's blog

(2017年10月4日記)